学校の5分休憩では、仲良しの筑駒くんと算数の作問交換をしている長男。
これまで中学の算数を参考にアレンジして作っていたそうですが、ネタ切れしたので秘伝の算数も買って欲しいといわれ、発展編を買ってあげました。
「発展」とあると、何だか難しそうに思えて私はとっても身がまえてしまうんですが、長男によると、発展編はあくまで6年次の塾でやっている算数のレベルの範囲内だそう。
A4サイズのテキストで、解説もかなり分かりやすい。
最近は塾に通わなくても、塾の内容に近いものを学べるようなテキストがたくさんあるんですね。
こんな風に趣味のように算数の問題を解いているため、難問にはかなり対応できるようになってきた長男ですが、
先日記事にしたように、まだ計算のケアレスをなくせず、思ったように算数で点が稼げないこともあります。

昨日読んだこの本に、中学受験におけるくもんと算盤について書かれていました。
おおたとしまさ氏は、3年までにF教材までを推奨。
対してプロ家庭教師である安波氏は、自身が元公文生であり、くもんをやることで思考力系問題に苦手意識を持ったことから、お子さんにはくもんををやらせずに来たそうですが、やはり計算力に課題を感じ、現在はくもんも取り入れているとのこと。
二人共通の認識としては、くもん生が受験に強いと言われるが、小3でF教材まで到達できる子はそもそもくもんをやっていなかったとしても、上位校に合格できるポテンシャルがあるから、一概にくもんをしていたから、とも言えない、と。

納得の主張だな、と思います。
3年までにF教材というのは中々の進度なので、それなりに出来る子でないとそもそも到達しない。
つまり、それが出来る子は、くもんをやっていなかったとしても、座学の学びにおける一定水準以上のポテンシャルがあるのは間違いない。
ちなみに、長男のまわりにいるトップ層の子たちを見ると、くもん生、強いです。
それはあくまで算盤がくもんに劣るということではなく、ひとえにくもんの裾野の広さと、上位層にいるくもん算数をしてきた子は、ほとんどの場合くもんの国語もしているからなのかも、と思っているのですが、どうなのでしょうね。
ちなみに関係ありませんが、算盤やってる子でピアノもしている子は、けっこう男子でも多い印象。女子ならもっといると思います。
どちらも指先知育なので親和性があるのでしょうね。
個人的にはくもんをすることで、圧倒的な学習の習慣がつき、面倒くさい計算をやりきる精神力がつくのだろうと想像しています。もちろん、その域に辿りつく子は一握りの層だと思われますが、、

くもんも算盤もしなかった長男は、数の性質を極め計算を工夫することで、乗り切ってきました。
計算の工夫ならくもん生には負けないと豪語する長男。
しかし、問題によってはそもそも工夫することが前提になっておらず、ひたすら正攻法でゴリゴリしなければ解けない問題もある。
そうした問題は、やっぱりくもん生は強い、と話していました。
たしかに分かる気はしますよね。
そもそもくもん生とは、計算してきた総量が違いすぎるのですから。
うちは息子たち二人とも、くもんは合いませんでしたが、プロ家庭教師の方が、くもんに一部否定的な意見を持ちながらも、計算力向上のためにくもんを利用している、という話にも、何だか頷けるものがある。

今長男を見て感じるのは、
くもんや算盤は必ずしもする必要はないけれども、しないなら代わりに計算を反復する仕組みが必要だった、ということ。
それは漢字でも同じことですが、
漢字や計算など基礎体力にあたる部分をキッチリやる姿勢というのは、そこで得られる漢字や計算の力以上に、中学受験においては大切だったのではないか、と言うことです。
算数が好きなら計算が早く正解に出来るというものではありません。
頭をうんうん唸らせて解く力と、
機械的にすばやく処理をする力は別物であり、
中学受験ではどちらも必要なんですよね。
よく言われるのが、
「計算力は追いつく」という話がありますが、
たしかに長男、どちらもやっていなくても、5年の半ばくらいにそれなりに計算力はくもん生にも算盤生にも追いつきました。
でも、やっぱりところどころのミスが目立つ。
つまり波がある。
ミス撲滅までにはもう少し修練が必要なんですね。
だからといって、くもんや算盤がなければ中学受験は乗り切れませんよっていうつもりはないですし、次男も同様にどちらもやらせる予定はないですが、
長男の反省をふまえて次男は、もう少し計算を早く正確にできるように促して行かなければいけないな、、と思っています。
タイマーではかってやるというのは、私はあんまり好きではないのですが、計算においては間違いなく時間を測ってスピードと正確性を高めていく必要があります。
というより、だらだらやってもあまり意味がないのです。
この手の話は以前から聞いてはいましたが、そうはいっても計算をやらせるだけで一苦労だったので、タイムまでは目が向かなかったんですよね。
そこを家庭でフォローするのがなかなか難しいから、中学受験におけるくもん生と算盤生の二大勢力の台頭があるんだろうなあ、、と思います。
現在次男、日能研の計算問題を1日4日分やってます。4日分でも1日3問なので12問と、大した量ではないんですが、さっさと年内で2年は終わらせて3年にいかなければと思うのですが、なかなか思うようには進みませんね。。
長男のときは、最レベやスーパーエリートの中にある計算問題だけやらせていましたが、
やっぱり独立した「計算問題集」をやる必要があると思います。
それはなぜかというと、計算を終えてすぐに合っていたのか間違っていたのか振り返りができるから。
問題集の中の計算だと、文章題でうんうん唸った後に、大問1とか2の計算ミスを指摘されても、もう忘れているじゃないですか?
すると振り返りが雑になり、自分の計算ミスがなぜ起こったのか、きちんと把握できなくなります。
親としては、問題集の中に計算問題も入っているからこれ一冊やらせてけばいいかと思っちゃうんですが、くもんも算盤もやらない場合は、メインでやる問題集とは別に、計算ドリルも買って毎日やる必要があると思います。
あくまでも長男を見てきて感じたことなので、どなたにも当てはまるとは思いませんが、やっぱり中学受験で求められる計算力は相当なものがあります。
また、地道な計算をすることで得られる力というのは計算力だけではないんです。
集中力も得られるんです。
当たり前のことだと思われるかもしれませんが、面白くもない計算を早く正確にこなす、、これは大人がやったとしても脳が活性化されるわけで、子どもにも絶対にいいはずなんですね。
とはいえうちも長男がそうでしたが、算数が好きな子ほど地道な計算をないがしろにしてしまう部分もあるので。
この際、家でやるなら親も毎日一緒にやるとか、親にもそれくらいの覚悟がないといけないのかなと思います。