パイプタバコの火が消える | セイコー 腕時計のブログ

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分かっているようで分かり難いのが、温度と熱、あるいは燃えるという現象。

普通は中学理科で大枠を習い、高校化学で基本的なところは完成する。しかしこれをいざ、自分の喫煙プロセスに当てはめて、理解しようとすると案外分からなくなるセイコー 腕時計。紙巻きタバコの火はなぜ消えにくいのか、パイプタバコはなぜ消えやすいのか----など。

タバコ屋さんのHPとか、日本パイプクラブ連盟推奨のCDとかで、火のつけ方が懇切に解説されてはいる。しかしなぜ火が付きにくいか、なぜ消えやすいかは十分説明されていない。日本では紙巻きたばこを経験してから、パイプ煙草をやり始める人が多いと思う。その時に、紙巻きとパイプ煙草では含水比(量)が決定的に違うことを、もっと強調しおかないと、紙巻きから移行したパイプ初心者は”焦る”ことになる。『パイプ用タバコの葉は、わざと火がつきにくいように作ってある』あるいは『燃え過ぎないように水分調整がしてあるのだ』と承知の上で、パイプを始めれば、焦ることはないのだが。全般的にみて、この辺りの解説が不十分。

中学理科で聞く話。燃える条件は、1)燃える物がある、2)酸素が十分ある、3)温度が十分高いこと、三要素が揃っていること(だったと思う)。

パイプの火はなぜ消えたのか。条件1)と2)は満たされている。消えた原因は、<たばこ葉の温度>が下がってしまったこと以外にあり得ない。なぜ温度が下がってしまったかが問題なのである。

水を含んだタバコの葉(液体+固体)に熱を与えると、葉の温度は上昇する。普通、1気圧の下では、摂氏100度になったところで、温度の上昇が止まる。加える熱の大部分は、100度の液体の水を100度の水蒸気(気体)に変えるために消費される。そして液体の水がスッカリなくなると、葉(固体)の温度は再び上昇し始める。<タバコの火>のそばに水分を含んだ葉があると、火の熱が水の気化に使われるので、火(燃えている部分)の温度が低下して消えることになる。パイプたばこはわざと燃えにくい含水量に調整してある筈。最初からはっきりそうと説明してくれれば、あんなに焦らなくても済んだような気がする。

今後、喫煙を熱化学的に考える際の、”温度定数”を次のように仮定しておく。

外気温:0~35℃、室温:25℃、体温:36℃、バルカナイトの変形温度:70℃、

水の沸点:100℃、食用油の沸点:200℃、木の炭化点:250℃、木の発火点:350℃.

木の炭化点は、例えば半田ごてのようなものを接触させて、表面が黒ずみ始めたり煙がでる温度、発火点は黒ずんだ部分が赤く発光し始める温度とでもしておく。パイプからは可燃性ガスは発生しないという、普通の条件で考える。葉タバコの炭化点と発火点は木と同じと見なす(同じ植物という単純な理由)。

-しばらく中断ー

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03/02/2001追記

大昔の山登りでは、倒木を燃やして飯を作ったり、湯を沸かすこともたまにはありました。当時すでに国立公園内などでの焚き火は禁止されていたが・・・人にさへ見られなきゃ・・・。

雨天での焚き火は、マッチの火で乾いた新聞紙は燃えるが木には移らず、煙が目に沁みるばかり・・・心の底から情けない気分になります。

上手に焚き火をするポイント。

1)乾いた新聞紙を丸めて、地面に置く。

2)できるだけ乾いた小枝を、1)の周りに井桁に組む(丁寧に)。

3)やや太めの枝を2)を、覆うように積み重ねてゆく。

要するに下から上に向かって、小枝→中枝→大枝と、順に大きなものを置く。水分量にも注意を払い、下に乾燥度のよいものを、上方に湿ったものを積む。

この下拵えの後に、マッチの火を新聞紙に移す。・・・うまく行けば・・・全部燃える。・・・失敗したら組み直し。新鮮な生木でも”この基本配置”でやれます。雨天でさえ。

新聞紙や乾燥した小枝が燃えて発生する熱が暖気流を起こし、上方にある濡れた木や生木に含まれる水分は”勝手に気化”する。

上の風景を、天地返しすると、パイプの中そのものに見えます。異なる点は、パイプのブライヤー製壁面が、新鮮な空気の流通を妨げていること。つまり、どう見てもパイプ内の燃焼条件は、これ以上なく悪い。わざと燃え難くされているように思えます。キセルもまた同じ。

もしパイプの中でタバコが燃え易かったら、単なる焚き火の煙になってしまいそうな気がします。自然の摂理は、”消えて当たり前”と云っている。

”逆らって性急に燃やそうとしない”ことが良さそうです。

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”煙草は燃えて当たり前”と云う信仰をもっていると、ゆとりが生まれない。