しばらくブログを書くのをさぼってましたが、また始めます。1月13日のこのブログで「新聞社がNPO化」を書きましたが、その続きです。
インターネットが普及して、既存のマスメディア、テレビと新聞ですが、ピンチに立ってます。特に今度の不況で企業の広告費が減り経営が止めを刺されるぐらい悪化してます。
そうした現象は日本よりもアメリカで早く進行してますが、一昨日のNHKBS1の夜の番組では藤沢解説委員長がアメリカに出かけて現地調査した番組がありました。同じ問題は昨日のNHK総合テレビの放送記念日特集でも座談会で取り上げており、藤沢さんのアメリカ報告が流れてました。
藤沢さんの現地報告はなかなかよいできでした。
ここでボストン大学が40万ドルを出し、学内にNPOの事務所をつくり、マスメディアの縮小でフリーランスとなったベテラン記者や編集者が参加して調査報道をマスメディアから引き継いだ状況をやってました。
番組では2人のベテラン記者がボストン大学内レイプ、数百件が放置されてますが、これをなんとかしようとネット新聞で訴える事例が登場してました。
あきれた事態ですが、同じ問題は他の大学にもあり、数校がボストン大学のNPOに同調し、NPOの活動は大きくなってきていることを伝えてました。
新しいマスメディアの登場です。
大学がフリーランスのベテラン記者を支援するのは、憲法修正第一条で「報道の自由」をうたっており、それを実現するために大学が登場してきてるのです。
これはジャーナリズムが社会起業化してくる好例です。日本では想像も出来ないことですが、日本でも起こりそうなことだと思いました。「報道の社会起業化」、これは日本の成長分野です。
藤沢報告では、ネット企業からのマスメディアへの進出も報告されており、これがアメリカではうまく行っているようです。
例えば、「AOLニュース」はベテラン記者、マスコミが縮小してるので記者や編集者を入れるのは容易です、これを数百人と契約し、自ら調査報道に乗り出した様子を伝えてます。AOLの責任者はAOLがマスメディアの主役になると豪語してました。
ワシントンDC.にあるPolitico、3年前に創業し政治ニュースに特化したネット新聞ですが、記者70人と編集者20人で報道の仕事をやってます。編集長はもとワシントン・ポストにいた編集者です。ここは「スクープ工場」といわれるほど社会の評価は高く、政治かも一目置くほどの存在になってきました。
シアトルの地元紙はネット新聞に転換し、従業員を150人から20人へスリムにしましたが、読者は20万人から400万人に拡大し、うまく転換に成功しました。
これは社会起業ではありませんが、社会起業の近いところではこんなことも起こり始めたるのです。