スマート・グリット

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昨秋、オバマ大統領のグーリーン産業にこの言葉があったが、以来気になっていた。


「頭のいい高圧送電線網」のことである。アメリカではこの投資が増え、日本でも関電が実験を始めた。


ニューヨーク・タイムズのコラムニスト、トーマス・フリードマンが書いた「グリーン革命、原題はホット・フラット・クラウデッド、温暖化、フラット化、人口過密化、われわれはなぜグリーン革命が必要で、それはアメリカをいかにリニューアルするか」、10章、エネルギー・インターネットにスマート・グリットのことが詳しく書かれている。


日本の新聞やテレビでは、家庭の太陽光発電で電力を生産し電力会社に売ったり、電気自動車に蓄電していた電気を電力会社へ売る(夜間の安い電力で蓄電し、日中高くなったときに売ると儲かる)ようなことを報じているが、ほんとうは電気料金を季節ごと、時間ごと、例えば昼間と夜間、に変えることができる送電線網のことである。


電力需要は夏の日中が最も多く、夜間は少ない。需要の多くなるときに料金を高くすると需要は減る、今はこれができないがこうすると無駄な電気の利用がなくなる。


エネルギー省の研究所がワシントン州で2007年に実験し、15%の電力が減ることがわかったが、以後GEなどが率先して研究開発と投資をしている。


SBB、スマート・ブラック・ボックス、電子レンジぐらいの大きさのものをビルや家庭に設置し、送電専門のコンピュータだが自動的に電力を双方向に扱うことが出来るようにする。


エジソンとビルゲイツのドッキングといっているが、アメリカでの関心が高い。


アメリカには日本と違い3200社もの電力会社があり、その送電線網はつぎはぎなので境界を越えて送電するのがたいへんである。スマート・グリット投資が増えるのにはこんなアメリカらしい事情もある。ここは日本と違う。


節電型家電は日本の得意芸であるが、家電製品にマイクロチップ、送電線網にやさしい家電コントローラーをつけると料金の安い夜間に家電を稼動させることができる。夜中に家電が動いているなんて今は不気味だが、そういう世界がくる。


また、電力会社は「エネルギー効率サービス企業」、インターネット・プロバイダーのような役割の企業であるが、ここがスマート・グリットを使うサービスを新しく開発し提供するようなこともやる。


電気自動車はガソリン自動車を電気に変えるだけのことで新しくはない。


しかしスマート・グリットからは全く新しいサービスが出現する。何が出てくるかはやってみないとわからないが画期的なビジネスが創造されそうである。


グリーン産業ではこんなビジネスが出てくるが、それゆえ高頭脳がここに関心を持つのは当然である。