水曜日。
22:00。
富士山、吉田口5合目にバスで到着。
厳密に言えば、富士スバルライン5合目。

とんでもない強風のためか、誰も休憩所から動こうとしない。

でもまぁ行くことにする。
そのために来たのだから。

いざ、富士登山!

少し肌寒いが、上は長袖のアンダーウェアとポロシャツ。
下はロングのアンダーウェアと長ズボン。
これにヘッドライト付けて、手ぶくろして出発。


少し登ると身体が火照ってくる。
ちょっと甘く見ていた。

もう少しなだらかかと。

それなりに息を切らしながら、登っているので予想通りちょうどいい服装って事になった。
もう一枚着てたら汗が止まらない。

汗かきなので、脱水症状の心配もしないといけない。

で、6合目に到着。
所要時間約20分。

係の方と会話。

係の方「今日は登頂、やめといたほうがいいです。」

は?

来る前にホームページ、こんなだったぞ。


全てのルートで、山頂まで登頂可能ですって書いてあった。

係の方「山頂に薄い雲がかかってるでしょ。」
係の方「今、9合目より上は、風速30m超えてますよ。」

台風並みじゃん…。

自分「じゃ、8合目までですかねぇ。」

係の方「いや、2時くらいになると、そこもかなり風か強くなるので危険です。」

自分「じゃ、7合目までって所ですかぁ。」

係の方「いえ、7合目までもこの風だと落石の危険が高いです。」

係の方「正直、命を懸けてまで登山する必要はないか…と。」

ここまで言われると、登れなくなってしまう。

だが、しかし。

自分「自分で登りながら判断します。」

と、言って再度登り始める。

とは言え。

実は5合目から登り始めてすぐ、ヘッドライトの光に何かキラキラしたものが空気中に光っていた。

最初は小雨か?と思っていたが…。

6合目から登り始めてすぐ気がついた。

砂だ。

登るにつれ風がどんどん強くなる。
砂も痛い。

雨も降り出した。

で、この位置。

6合目から登り始めて約20分。
ちょうど6合目と7合目の中間点。

向かい風が強すぎて、前に進まなくなった。

無理すれば登れるが、その先まで登っても登頂は無理なのがはっきりとわかった。

断念。

で、降りるのだが…。

登る時、前に進めない風だったのだから…。

降りる時は追い風となる。
しかも下り坂。

…マジで死ぬかと思った。
自力で止まれなかった。

なんとか遮蔽物のある場所に移動して、ゆっくりと降りる。

6合目の係の人と少し話して5合目へ向かう。

…その途中。

…はて?

今からどうすればいいんだろう。

富士スバルライン5合目からの帰りのバス。

次は翌朝10時。

あと、11時間以上あるぞ。

寝る場所もないし…。

完全に予定外。

今回の出張?は予想外が続く。

さて、どうしよう。