私がFOILに初めて乗った一昨年の7月以降,試乗会等で乗ったことのあるFOILについて当時感じたことなどを書き留めておこうかと思いますが,あくまで私自身の趣味嗜好に合う合わないを前提とした私見です。


<BIC/KerFoils>
MANTAフォイルを発注して入荷するまでの一月半ほどの間,フォイル練習のため毎週末借りて使っていたBICのカーボンフォイルです。激軽でしたが造りが華奢で色々壊れやすいフォイルでした。私が借りた時点で既にフューサレージが一度パカッと割れて修理したそうです。
飛び始めるタイミングは早くもなく遅くもなくでしたが,飛んでる間もフォイルの剛性が足りないのかなって感じは,丸っきり初心者の私にも何となくわかりました。飛行中に変な癖があるとかではなかったですが,自分のフォイルとして欲しいか?といわれると,いらないかなってのが正直な感想です。
このフォイル,最後はタトルのボックスヘッドがパカッと真っ二つに割れて結局返品されてました...w

<MANTA/Windfoil>
2017年9月から使い始めたMyフォイル一本目のMANTAウインドフォイル2018モデルです。
G10削出しウイングのアルミマストフォイルで,初期モデルはアルミマストが曲がってしまうという問題がありましたが,マスト構造等をその後変更してからは特に問題はなさそうでした。
飛び始めるタイミングはべらぼうに早いです,たぶん今使ってるAFSのR800ウイングより簡単に飛び上がれていたと思います。なので当時はリアスタビライザーを飛ばないセッティングに変えて使ってました。
このMANTAフォイルを使っていた間にいくつかのフォイルに試乗していましたが,このフォイルは他のフォイルに比べて飛行中とにかく軽快で,軽やかに飛ぶって感じです。ただ,風速が上がってオーバーになってくると逆にピーキーさが目立ってきて上下動の制御がどんどん難しくなるって感じでした。
その後のフォイル試乗等で,このMANTAフォイルが自分にとってのベンチマークとなっていたことは,今考えるととても幸運だったと感じています。
もし仮にピンキーが自分のベンチマークフォイルになていたら,多分STARのGTに直ぐとびついてたでしょうね...

<NP/RS:FLIGHT AL>
2017年7月のNP/JP試乗会でフォイル初体験で乗ったニールのアルミフォイル:別名ピンキーです。MANTAフォイルのマストが曲がって新しい交換マストが届くまでの2017年10月~2018年1月の間,毎週末借りてずっと使っていました。この頃はまだフォイルをやってるメンバーが少なかったこともあり,お店のフォイルをほぼ借りっ放しで使えてましたw
このフォイルは乗ったことあるって方も多いんじゃないでしょうか。
遥か彼方にいても甲高い共鳴音でその存在を誇示してくれるのが一番の特徴です。浮きの早さや持続性に目を瞠るものは残念ながらないですが,とにかく変な癖がなくとても使いやすフォイルだと思います。アルミフォイルでほぼ同じ価格のMANTAフォイルと比べると,かなり浮きが弱いですがオーバーになってきても飛行中の挙動は比較的穏やかなままを維持してくれます。
まあ,飛行中の軽快さは圧倒的にMANTAフォイルの方が気持ちいいですけどね...

<NAISH/Thrust WS Foil>
試乗会で数回乗らせてもらったナッシュのフォイルで,カーボンウイングとアルミマストという組み合わせです。
飛び上がりはべらぼうに早いです,チョッと漕いだら直ぐ飛び始めます。変な癖みたいなものは全くないです,メッチャ乗り易いです。しかもゆっくり飛びます,他のフォイルなら失速して着水するような速度でも飛び続けます。要するにスピードが出ないというか出し辛いフォイルです。
江の島沖みたいな微風でもウネリのある穏やかな海面で,小さ目のセイルで乗ったらきっと楽しいだろうなぁって思います。三浦の海でメインのフォイルとして使いたいかといわれると“う~ん...”って感じです。
ただ,“ウインドフォイルは斯くあるべき!”というロビーさんのメッセージのようなものを感じられる気がします。

<STAR/GT Foil>
言わずと知れたSTARカーボンフォイルの普及モデルで,試乗会等で何度も乗らせてもらってます。マストとウイングはカーボン(フルカーボンか如何かは?)ですが,フューサレージはアルミ製なので電蝕などメンテには気を遣う必要があります。
これも乗ったことあるって方も多いんじゃないでしょうか,たぶん殆どの方が何の不満もなく受け入れられるフォイルだと思います。普通に乗る分には十分過ぎるほどスピードも出るし,必要ならオプションのウイング等も豊富ですし。最初の一本を何にするかで迷ったら,これ選んでおけばとりあえずオッケー的な感じです。
ただ個人的には“この値段を出してまで買い換える? だったらMANTAのままでいいか!”だったんですけどね...

<STAR/RACE Foil>
STARカーボンフォイルの中で,このモデルが一番売れてるんじゃないでしょうか。アップウインドフォイルレースやるなら迷わずコレ買っとけってフォイルですね。
試乗会で2回ほど乗らせてもらいました。安定感抜群でよく飛ぶって話を前々から聞いていたので試乗前はかなり期待していたのですが,残念ながら自分には全く合わなかったです。確かによく飛びます,スピードも出ます,飛行中の安定感も凄いです...安定し過ぎてて逆に制御が利かないというか自由に飛べないというか。
何が一番嫌かって,小さいセイルとの相性が悪過ぎます! 全然楽しくないです!!
フォーミュラと同じように,風速が上がったとしてもラージセイルの使用が前提で上り角度を得るためのフォイルなんだろうと思います。

<STAR/Aluminum Freeride Foil>
STARのアルミマストフォイルで,フロントもリアも超巨大なウイングが付いてます。試乗会で1回だけですが乗らせてもらいました,しかも4.0でも飛ぶくらい吹いてるという過酷なコンディション。
これは羽デカ過ぎて絶対無理だろうと思いながらも,一応試乗してみることに...
アレ? なんか全然平気だよコレ? むしろ楽チンだし楽しいかも...なんで?
このフォイル,セイルの引き込みとかに関係なくゆっくり飛びます。羽がデカいのでメチャメチャ安定して穏やかに飛び続けます。なので強風でも全然怖くないです。ナッシュのフォイルになんとなく似てはいますが,更に安定性を増したって感じでしょうか。

<RRD/WH FLIGHT ALU 85>
RRDのアルミマストフォイルでフューサレージは120cmと超ロング,ウイングはカーボン製のようです。試乗で数往復程度乗らせてもらっただけなので,細かいことは残念ながらあまり覚えていません。
フューサレージが超長い割には,STARレースフォイルほどの嫌な感じはないです。まあでも,小さ目のセイルと組み合わせるなら,オプションの短いフューサレージにしたほうが楽しいだろうとは思いますが...

<AFS/WIND85>
AFSカーボンフォイルのマスト長85cmです。基本的なデザインは95や105と同じですがカーボン素材を変えて価格を抑えているようです。フロントウイングは廉価版のF700aが付いてきます。サンプルとして入ってきた日本に1本しかないやつが入荷したて未使用ホヤホヤの状態でお店に試乗用として着たので乗らせてもらいました。
これは良いです。STARのGTと同様,殆どの方が何の不満もなく受け入れられるフォイルだと思います。オプションのウイングは95や105と共用なので色々選べて長く使っていけるフォイルです。
しかもアルミ部分がないカーボンフォイルでこの価格は,少なくとも今日本で買える中ではほぼ最安値じゃないかと思います。
絶対STARがいい!とかの拘りが無いのであれば,個人的にはGTよりこちらをお勧めします。
既にSTARユーザーの方も多数居るのであまり大きな声では言えませんが...
(カーボンウイング等の強度がSTARとは段違いです)

<AFS/WIND105.R>
2018年7月から使い始めたMyフォイル二本目のAFSフルカーボンフォイルのマスト長105cmです。これに初めて乗ったのもサンプルとして入ってきた日本に1本しかないやつを試乗させてもらったときでした。試乗したのは105.R標準仕様のフロントウイングR800です。
このフォイルの使用感などは購入時以降の記事等で既に書いてるので詳細は省きますが,試乗した日はFLY5.1でブローはオーバーくらい吹いてて,MANTAフォイルだと当時の私では辛くなり始めるというかオーバーブローが恐怖でしかないようなコンディションでした。
見た目そっくりのAFS85はこの時既に試乗していたので,正直に言うと“まあ話しのタネにマストが超~長い105にも一応乗っておこうかな...”って程度の気持ちでした。
フォイリング開始時からブローで加速し高速フォイリングの状態に至るまで,今まで試乗してきた他のフォイルとは全く違う飛行感に乗って直ぐビックリしたのと,セイル引き込めばもっと先の領域まで行けるはずというワクワクした気持ちでオーバーブローも楽しいと感じられました。
“すっご~い! こんなのはじめて~♡”って興奮したまま浜に戻って,その場でヒロシさんに即オーダーお願いしてしまいましたw

<Zfin/Zfoil>
Zフィンのフルカーボンフォイルです。AFS105と一緒に試乗用でお店にきてましたが,残念ながらこれには乗ってません。試乗したヒロシさんの感想から察するに,AFS105以上に超低抵抗の高速型フォイルってことみたいです。Zスラロームフィンと同様,中々のいいお値段ですw
ただ,フロントウイングとフューサレージが一体成型ってのがね...
どんなに性能よくても,買う気にはなれないかな...

<NP/FLIGHT AL>
ニールアルミフォイルの2019モデル:別名ブルーレットです。羽がカーボン製(中は発泡フォームかな?)に変わっていてピンキーより軽くなってます...ていうか市販されてるフォイルの中ではほぼ最軽量クラスじゃないかと思います。試乗会で2回ほど乗ってますが,基本的な挙動というか飛行中の感触はピンキーをもう少し乗り易くしたって感じで,あの甲高い共鳴音もしなくなってます。ピンキー同様,浮き上がりの早さや持続性については決していいとは言えないレベルですが,このフォイルが新品10万円以下なら十分納得できる買い物ではないかと思います。

<NP/GLIDE WIND>
ニールのSUP/SURFING用フォイルの一番小さいウイングをウインドに流用したモデルです。たぶんGOフォイルとかと同じようなカテゴリーのフォイルになるんだろうと思います。ヒロシさんが卸したのを2回ほど借りて乗ってみました。
ナッシュやSTARフリーライドと同様ゆっくり飛びますが,浮き上がりが早いかといわれるとそうでもないって感じです。なので,ゆっくり飛ぶけど飛び続けるにはしっかりとセイルパワーが維持できるくらい吹いてないとダメです。
ウネリのある海面でのんびり遊ぶってのが合ってるんでしょうけど,それならばウイングを大きいのに変えた方がより広い風域で楽しめるのかな?
まだ強風では乗ってないですが,STARフリーライドの例もあるし,強風だと印象が変わるかもって気もします...


こうしてあらためて書いてみると,思いのほか色々なフォイルに試乗してました。

これからウインドフォイルを始めようかなと考えてる方々,最初の一本目は飛ぶ練習とかに一生懸命なので,どのフォイルがいいとかアレコレ言われても,たぶんピンとこない事の方が多いと思います。ただ,もしこの先,二本目のフォイルに買い替えるって時が来たときは,必ず自分で試乗してから決めてください。
決して安い買い物ではないですし雑誌やネットでの評判だけで選ぶのは,ことフォイルに関しては絶対に止めた方がいいです。二本目が欲しいと思える頃には,試乗して自分が本当に必要としているフォイルを取捨選択出来るようになっているはずです。

敢えて極端なことを言うと...
ボードは単に足を置くための板です。フットストラップの位置さえ同じなら,飛んで空中に浮いてしまえばボードなんて何でも一緒です。セイルは普段使ってるウインドと同じもので全然OKです。ノーマルウインドより弱い風域で使うのでフォイルで使ってる方がセイルは長持ちします。

要するに,ウインドフォイルは唯一水中にいるフォイルそのものが全てです。自分が乗ってて楽しいか如何かはフォイルで決まります。

...何だか勢いで最後は偉そうな事を書いてしまいました。
いろいろ試乗してきた結果,自分はAFS105.Rというフォイルを選択することが出来ました。
毎週末,フォイルに乗るのが楽しくてしょうがないです。

ノーマルウインドと同じように,週末のどんなコンディションでも楽しくウインドフォイル出来るようになれたらいいな...というのが今の目標です。