ヴィトンなど板垣遺品来月公開へ

自由民権運動の指導者、板垣退助(1837~1919年)がフランスの高級ブランド「ルイ・ヴィトン」で購入したトランクや皇室から下賜された銀製品など、子孫が秘蔵してきた遺品41点が高知市桟橋通4丁目の市立自由民権記念館に寄託され、報道陣に16日公開された。10月26日~12月18日の企画展「板垣退助愛蔵品展―〝板垣死ストモ〟時空を超えて」で披露される,ro rmt。 板垣のひ孫に当たる小山朝和さん=東京都稲城市=が、昨年他界した父の朝光さんから引き継いだもの。朝光さんは生前「板垣の生まれ故郷である高知で活用してほしい」との思いを持ち、高知近代史研究会会長の公文豪さんらと交流。今年に入ってから、小山家から同館への寄託の手続きが調い、資料群は8月下旬に同館に到着した。 この日公開されたのは、トランクや「ボンボニエール」と呼ばれる小さな銀製菓子器のほか、「死生亦大矣」と書いた自筆の額、戦国武将・板垣信形愛用の品と伝わるやり先を加工して板垣が戊辰戦争に携行した短剣など。戊辰戦争からの凱旋(がいせん)の際、江戸城で明治天皇から下賜された素焼きの杯もあり、箱には板垣の自筆で由来が書かれている。 質問が集中したのは、やはりヴィトンのトランク。1882~83(明治15~16)年、板垣が後藤象二郎らと洋行した時に入手した、ブランド初期の貴重な品だ。幅74・5㌢、奥行き42㌢、高さは35・5㌢。木材で頑丈に作られた箱の外側に、防水加工したしま模様のキャンバス地を張っている。 公文さんは「渡欧は自由党解党のきっかけとなる、近代政治史上の大事件。その側面を伝える資料でもある」と解説,ドラクエ10 RMT。 松岡僖一館長は「日本の若者に読ませたい洋書など、新しい思想も共に運んできたと考えると夢が広がる」と思いをはせた。
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