新・徒然走行第五回 | 徒然走稿

新・徒然走行第五回

黒野田林道
『雪道七転び八起き』

急いでゆくと転びます
ゆっくりゆくと日が暮れて途方に暮れます

雪道の走りはしんどい。
雪が新しくて深すぎると前に進めないし、ガードとホイールの間に雪が詰まって動かなくなる。
表面が凍結していると転倒虫が群れでやってくる。

転ばない内は「転びたくない」転びたくない、と上半身にぐいぐい力が入って、やがて転倒する。
転倒してしまえばあきらめがついて「え~い」とこぎ出すことが出来るかというとそうはいかない。何故と言うに、痛いから、である。
ふかふかの雪なら「雪見に転ぶところまで」なんて気分にもなるけど、凍結サラサラツルツルの路面に自転車の高さから叩きつけられるのは楽しい物ではない。
まして、携帯している一眼レフがバックから飛び出して一緒に叩きつけられよう物なら、その被害は心身、経済ともに甚大なものとなる。

登りもしんどいけど、下り坂に雪が張り付いていると、これはもう…絶句です。

それでも雪道の美しさには惹きつけられてしまう。
雪道は冬にしか出会えないのも魅力なのだ(夏でもいいんだけどね)。
雪のシーズンには一度か二度は積雪ロードを求めて出かけたくなってしまうのだ。

では、雪道はどう走ればよいのか?
これは簡単。滑らない靴を履いて押すことです。
積雪時のツーリングは全行程押して歩いても途方に暮れないコースを選びましょう。

山梨県 黒野田林道 五万図:都留
JR笹子駅から富士急都留市駅へ抜けるコース。
笹子側の起点が黒野田、都留市側が御座石(大幡)。
鶴ヶ鳥屋山を巻いて走る林道です。ピークからはかなり素敵な富士山を望むことが出来ます。
冬期は閉鎖中のこともあるので確認が必要です。
最終的には都留市駅より谷村町駅を目指して、駅のすぐ近く桂川沿いにある城山温泉に立ち寄るのがおすすめです。
って、、、情報調べたら「廃業」だって、いい風呂だったんだけどなあ。

■杠 聡 ゆずりは さとし イラストライター www.yuzuriha.com
例年通り初の倶楽部走は鹿留林道・二十曲峠に出かけた。
いつもなら雪がついていない南斜面にまでたっぷりと積雪が残っていて、それはもう日が暮れるまで雪道を堪能してまいりました。
もちろん、転倒も堪能してきたよお。
数年前にここに出かけたとき、参加メンバーで「転ばない競争」をやろうということになり、わざわざ自転車用のチェーンを準備してきた某ショップの店長は、その使用を禁止されたのでした。

絵日記のブログも始めてます。よかったらのぞいてください。
「夢現今昔絵日記」 
http://ameblo.jp/yuzurihas/