今回もどうする家康から考えたお話になります。
実際の杉野君の人柄を詳しく知らないのでちょっと難しかったのですが・・・・
楽しく読んでいただければ嬉しいです!
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注:今回のお話は嵐ではありません。
「あ、白うさぎ」
撮影の合間、様々な差し入れが置かれた台の上に、『俺の白うさぎ』を見つける。
ドラマの初回、あのセリフが流れたときは、俺も衝撃受けたもんなあ。
俺の出番はない回だったから放送で初めて知ったけど・・・
かわいらしい白うさぎのお菓子の包みをじっと見つめていると―――
「遥亮、食べないの?」
と、後ろから彼の声が―――
「あ、殿!」
小首をかしげ、きょとんと俺を見ていたのは、甲冑姿の殿―――松本潤くんだった。
「いや、かわいくてもったいないなって…」
「はは、そうなの?これ結構人気らしいから、食べといたほうがいいよ。次はいつ食べれるかわからないからね」
そう言って殿は笑いながら『俺の白うさぎ』を一つ手に取った。
「あれ、これどうやって・・・・あ、こうか」
開けるのに少し手間取りながらも中からこれまた白いお饅頭が現れ、殿がカプリと口にほおばる。
「あ、うま。ふぁべたほうがいいお、ようふけ」
「・・・・何言ってるかわかりませんよ」
「ん、ふふ・・・・」
お饅頭を口にほおばりながら、楽しそうに笑う殿は・・・・
かわいい
あんなにすごいお芝居をされる方で
あんなにスタッフやキャスト、すべてに気遣いをされる方で
本当に尊敬しているんだけど
「ほら、食べな」
そう言って、殿が残っていたお饅頭を俺の口の中へ―――
「ん・・・・っ、・・・ふぉいひい・・・・」
「んふふ、お前も何言ってるかわかんないよ」
いやいや・・・・
こういうこと自然にやっちゃうから・・・・
顔がほてるのが、自分でもわかる。
「しかし、うさぎって人気あるんだなあ。これすごい売れてるんだって。確かにうまいけど・・・・」
いや・・・・
この人、本気で言ってる?
なんでこれが人気あるのかって、味はもちろんだけど・・・・
ネーミングが一番の理由だと
『俺の白うさぎ』を食べるってのがさ
ファンの心をくすぐってるんだと・・・・
「これ、取り寄せもできるんだっけ?メンバーにも送ってあげようかな」
「ああ、いいですね」
嵐さんたちが、これをどんな顔して食べるのか・・・・
それはそれで見てみたい気がした・・・・