中島 敦さんの作品で子ども達と話し合いたい | NPO法人 ゆずりは学園のブログ

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血を見るのが好きだという人がいます。

興味や関心が強いです。2014年の名古屋大学女子事件。

人が苦しむ姿を見るのが見たかったとも言っています。

その女性はもう30歳になっているのですね。

人は自分の中のもうひとつの心の変化に対応できない時も

あるのかもしれません。

明日の国語のスクーリング、中島 敦さんの

「三月記」

その中の文章に

「人間であった時、俺は努めて人との交わりを避けた。

人々は俺を倨傲だ、尊大だと言った。実はそれがほとんど羞恥心に近いものであることを人々は知らなかった。しかし、それは臆病な自尊心とでもいうべきものであった。俺は詩によって名を成そうと思いながら、進んで師に就いたり、求めて詩友と交わって切磋琢磨に努めたりすることをしなかった。かといって、また、俺は俗物の間に伍することも潔しとしなかった。・・中略・・

人間は誰でも猛獣使いであり、その猛獣にあたるのが、各人の

性情だという。俺の場合、この尊大な羞恥心が猛獣だった。」

 

同じ年齢の高校2年生への授業です。

丁寧に真剣に「才能の不足への危惧と怠惰」の文字への理解と

そして捨ててはいけない未来の道を子ども達と探ろうと思います

虎になって、最愛の妻と子どもに自分が死んだことを告げてほしいと崖の上で咆哮する虎の人間であった李徴の悲しみを探ろうと思います。

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