「僕たちのプレイボール」のご案内 | 結月美妃の“あれアレこれコレ”

「僕たちのプレイボール」のご案内

 結月でございます。

 持病と化した腰痛を抜本的に治すためにちょっとマジになり始めたわたし。この積年の肉体問題を解決するには些か時間と根性が求められるけれど、今のうちに何とかしないとあと5年ももたない。

 と、腰痛持ちの結月が腰とは関係なくお世話になっているアップルシードの鬼塚忠さんが前回の『カルテット!』に続いて、『僕たちのプレイボール』という本を幻冬舎から出されます。

 これは元日本ハムの新庄剛選手がプロデューサーとして映画化され、今年の5月15日に、東急系で全国ロードショーされるそうです。

 キャスティングは、吉田栄作、小原裕貴、羽田美智子、沢木ルカといった面々で、リトルリーグで全国制覇を目指すというストーリーだとか。

 映画のインフォメーションは、http://eiga.com/buzz/20091029/20/

 原作小説のインフォメーションは、http://j.mp/cXymCm

 でご覧下さい。

 さて、運動音痴のわたしは、美人になるためのルールは知っているけれど、野球のルールをはじめ、スポーツはまるで駄目。

 しかし、昔は巨人戦を見るのは楽しみというオッサン趣味なところがあったんだけれど、今では視聴率と同じく全く見なくなってしまった。

 わたしは体質的に、何に対しても反体制だから、根っからのアンチ巨人だった。しかし、もうここ数年、巨人に対する憎しみもなくなり、昔は巨人が勝った夜は腹が立ってしばらく眠れなかったが、今では巨人が優勝しても何とも思わなくなってしまった。

 理由はいろいろあるだろうけど、巨人自体がいいチームになってしまったというのもあるし、巨人の一極集中から、日本ハムや楽天といった地方都市のチームの盛り上がりのせいで、人気が分散してしまったからかもしれない。

 とはいえ、わたしはボールもまともに投げられないほど、どうしようもないスーパー文系で、ただ野球そのものはルールは詳しくは知らなくても、見るのは嫌いではない。

 そういえば、ちょっと昔だけれど『瀬戸内少年野球団』という映画があった。

 夏目雅子が出ていて、グレンミラーの「イン・ザ・ムード」を上手に使った映画で、わたしは今、音楽の仕事もしているけれど、きっかけとなったのが、この映画の「イン・ザ・ムード」だった。

 このビッグバンドジャズのサウンドに憧れ、楽譜を読むようになったが、自分にはジャズのセンスがまるでなく、同時にクラシックのほうがおもしろくなったので何だかんだと言いながら、バイオリンの仕事を続けるようになった。

 しかし、ジャズは今でも好きで、たまに聴くけれど、小学生のときに『瀬戸内少年野球団』に触発されて聴き始めたジャズは、今でもこの身にスウィングがしみ込んでいる。

 当時のわたしにとっては、ベニー・グッドマン、マイルス・デイビス、ソニー・ロリンズ、日本人では松本英彦、北村英治、坂田明らはスターであったけれど、中学生の頃、憧れのグレンミラー・オーケストラの公演に行って、本物の「イン・ザ・ムード」を目の前にしたときは涙が出た。

 わたしが夜の酒場が好きなのは、きっといい時代のジャズがBGMにかかっているからだと思う。

 『瀬戸内少年野球団』がどんな映画だったかすっかり忘れてしまったけれど、いい映画だったと思う。子供の頃から運動が駄目だったわたしは、映画の野球のストーリーにはまるで関心がなかったが、夏目雅子がとてもきれいだったのと覚えている。

 多分、夏目雅子は『瀬戸内少年野球団』の後、すぐに亡くなったと思うけれど、時として本物の美人というものは、その死の直前に燦然と輝くことがあるように思われる。

 急逝することと引き換えに、年老いた姿を残さない、つまり類稀なる美しさを映画のフィルムに焼付け、そしてそれを知る人々の記憶に残り、伝説となることを運命付けられた美人というのがいるものなのです。

 実は、究極的な美と死とは隣り合わせで、その距離が近づけば近づくほど、つまり死に近づくほど美が輝くという道理があります。

 ですから、美人になるためには、「死」を意識することが早道でございましょう。

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