別に、蓮舫氏の支持者でも擁護者でもありませんが一連の報道には大きな誤謬があるようなので愚考卑見を | 昭和中期の親父ブログ

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昭和28年生まれのクソ親父です。正直者が馬鹿を見ない社会が好きです。


 別に、蓮舫氏の支持者でも擁護者でもありませんが一連の報道には大きな誤謬があるようなので愚考卑見を少々。
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 報道によれば、蓮舫氏が「都内の区役所に提出した台湾籍の離脱証明書が受理されなかった」そうですが、その理由は、「日本政府が台湾を正式な政府として認めていない」からだそうです。

 「台湾を正式な政府として認めていない」という表現にはいささか不明瞭な部分もありますが、要するに、日本政府が台湾を国際法上、国とは認めていないからその国の政府が発行した「離脱証明書」を受理するわけにはいかないという理屈ですね。

 もう皆様すでにお分かりの通り、記事にある「国籍法違反などに問われるかが焦点となりそうだ。」という認識は誤りですね。

 日本政府が国とは認めていない国の国籍を日本国が云々するのは自己矛盾です。優秀な人々が集まっているはずの報道機関ならばこの点に気付いて欲しいものです。
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 他方、日本が中国との関係で台湾、すなわち、中華民国を国と認めていないだけで、同国を承認している国は一つや二つではありませんね。
 したがって、この意味で台湾を国と認め、国籍の存在を認めるならば蓮舫氏が台湾政府から国籍離脱証明書の発行交付を受けた時点で同氏の台湾国籍は消滅しておりその時点で同氏には日本国籍しかないことになります。
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 二重国籍だとか「国籍宣言の時期」を云々する向きもあるようですが、まずは原理と原則に基づいて論陣を張って欲しいものです。
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 ちなみに、台湾政府が発行交付した国籍離脱証明書を日本政府が受理するか否かの問題は単なる事務処理上の問題であって、参政権という日本国憲法の基本権に属する利益を凌駕する程のものではありませんね。
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 愚輩は昔、師匠から「リンゴ箱一つ読んでから一行書け。」と指導を受けました。所詮は学者の論文ですから社会的影響は大きくありません。しかし、学者も科学者ですから真理の探究に命を懸けます。
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 報道機関さんも同じようなものなのではないでしょうか。一介の学者の論文より報道機関さんの記事は遥かに大きな影響力があるのですから十分推敲してから文字にして欲しいものです。(ー_ー#)

 浅学非才愚考卑見多謝