今回は健康に関して考えて行きたいと思います。


最近は人生100年時代と言われるように、長生きするのが当たり前という認識になってきました。
 

それに伴い、人々の健康への意識も高まっているように感じます。
 

今読んでいる方の中にも、普段から健康に関して、何か考えたり、対策を行っている人がいるのではないかと思います。


では具体的には、何をされてますか?


毎日運動してるよ、食生活見直してます、お酒·タバコを止めた等の回答を耳にすることが多いです。


今挙げた全ての内容は、体の健康を意識して始める場合が多いと思います。


勿論これらの行動は正しいものであり、継続していくべきだと思います。
 

ただ問題は体の健康にしか目が向いていないという点です。
 

健康は体が良い状態の事じゃないのか、と思う人もいるかもしれません。
 

では健康の定義とは、一体何なのか?


辞書で調べてみると、「日常の社会生活や積極的な行動に堪えうるかどうかという点からみた肉体的·精神的な状態」と書かれていました。
 

ここからもわかるように、肉体的だけでなく、精神的な部分も健康には必要不可欠になります。
 

実際厚労省の調査でも、1996年には43.3万人だったうつ病等の気分障害の総患者数は、2017年には127.6万人とおよそ20年間で約3倍に増加したことが明らかになっています。
 

医療技術の進歩で寿命は伸びているにもかかわらず、心の健康を脅かされている方は増え続けているのです。
 

ここまでで、健康になるには身体的·精神的な面の改善が必要なのは理解いただけたかと思います。
 

しかし本当にその2点の改善で解決するかと言われたら、そうでもないと思います。
 

何故なら背後に隠された要因が改善されていないからです。
 

例えばうつ病は、人間関係が原因で起こることがあります。
収入が少ないからと、体に鞭打って働かないといけない。
 

つまり人間関係、仕事、お金といった社会的な面の改善も必要不可欠になる訳です。
 

日本国憲法第25条には「すべて国民は,健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と明記されています。
 

ここからは、健康な生活と文化的な生活が同じ程度大切であると読み取れます。
 

文化的な生活とは綺麗な水を飲めたり、食事をしたり、友達と遊んだり、好きな事をやったり等の事。
 

言い換えれば、現代人が享受している日常の事です。
 

日常生活を送るにしても、お金や人間関係は切っても切れないと思います。
 

要するに健康的かつ文化的な生活を送る為には、社会的な要素を良質にしていく必要がある訳です。
 

本当の健康を手に入れる為に、身体的·精神的·社会的な面の改善を少しずつでも、進めて行きましょう!