昨日は息子の中学の卒業式でした。

本当に良いお天気に恵まれて、
卒業式は滞りなく行われました。

中学1年になった4月
友人を突然の交通事故で亡くし、
その後すぐに
兄のように慕っていた大好きな
野球のコーチを自死で亡くし…。

しばらくして息子の心は
壊れてしまい
ほどなく学校へ
行かれなくなりました。

息子の心が壊れてしまったのは、
もっと、もっと強い心に育てて
あげていなかった私たち
両親の責任だと気づくまで、
かなりの時間を費やしてしまいました。


当初、夫は
息子の心が病んでいることが
なかなか理解できず、
サボりだ!っと言って、息子を
怒鳴りつけたこともありました。


毎朝友達が誘いに来てくれ、
はじめは息子自身が
「先に行っていて!」
などと対応出来ていましたが、
だんだんとそれも出来なくなり、
しまいには、朝が来ると
ベッドの中で硬直するように
なりました。


小児心理の先生、学校の先生、
スクールカウンセラーの先生などに
相談しながら治療を続けました。

毎日、朝、起きるのに
2時間ほどかかりました。



夏休みの最後の日、
普通の母親なら、
やっと終わったー!!
って、喜ぶものだけど、
あぁ、このまま夏休みが
ずっと続けば良いのに!!って、
そう思いました。


2学期も終わりかけた頃、
制服を着ることが出来た日に
「すごいね!!  頑張ったね!」
って、娘が声をかけてくれたのを
よく覚えています。


姉弟で仲良しだったので、
息子が学校へ行かれない期間も
2人で良くサイクリングへ行ったり、
友達との予定を自分だけキャセンルして
映画に連れて行ってくれたり。

学校へ行かれない間も
唯一頑張れていた野球の試合の
応援に来てくれたり、
娘は娘で、一生懸命に息子を
応援してくれていました。


初めてスクールカウンセラーの
先生の所へ行く時、
娘が一緒に来てくれたので、
息子も行く事が出来ました。


それからも本当に
いろいろありましたが、
2年生になって、
普通に学校へ戻る事ができました。



なんだかんだと言いながら、
弟の事をものすごく気にかけて
くれていた事を娘が亡くなってから
知りました。

娘の小学校の同級生で、
高校野球をしている男の子2人が
これから高校でも野球部に入ると
決めている息子の、良き相談相手
となってくれていて、毎日一緒に
トレーニングをしに来てくれます。


娘が以前から、弟の事を心配して
相談したりしていたそうで…。

あんなに弟思いのお姉ちゃんはいない!
世界一のお姉ちゃんですよ!って、
教えてくれました。

なのに、なのに、
弟の受験のわずか10日前に
逝ってしまった娘。

ICUでお医者様から
娘の余命を告げられた時

あの時、息子がまた
学校へ行かれなくなってしまったらどうしょう??と心配しました。


でも、お姉ちゃんは
弟を強くしてくれていました。


しっかりと受験もクリアして、
もちろん学校へも行き続け、
夫と私を励まし…。


昨日の卒業式で渡された手紙には
お姉ちゃんが心配しないように
明るくて楽しい〇〇家で居ようね!
っと書いてありました。


卒業証書をもらう
我が子の姿を見て、涙する親が
たくさんいましたが、
私は泣きませんでした。 泣けなかった⁈


笑顔で息子の姿を見ながら、

娘に
「お姉ちゃん、
あなたの心配の種だった弟は、
立派な姿で卒業証書をもらっているよ。
ちゃんと卒業出来たよ。
安心して!」
って、体育館の窓の外に
広がる青空に向かって話しました。




そして、昨日は娘の四十九日。。


家に帰って、
あらためて娘の祭壇に
卒業証書を見せて卒業の報告をしました。


後から後から涙が溢れて。。

溢れる涙が止まりませんでした。。。


会いたいよ。

会いたいよ。