普洱茶日記1:勐海味(モウ海味)Pu-erh's Menghai-tea Flavor | 船橋市茶文化資料室

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悠々茶館主催【茶書を読む月茶会】書籍
2020-2024/2中国唐代・陸羽『茶経』
2024/3~現在・『茶の民族誌ー製茶文化の源流』



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一般的に、「モウ海味」は「勐海熟茶」の滋味のことを指します。
その味わいを理解するためなら

「勐海茶場の7542」 → 生茶銘作レシピ商品より

「7572」、「7262」 → 大益熟茶銘作レシピを飲むのが勧められます。

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荒茶原料。昔、メインは布朗山の荒茶。今は?

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香りの表現:荷香。代表名作 → 金針白蓮、宮廷プーアル茶。棗の香、棗香。代表銘作:棗香磚。他には、、、要追加。


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原料の他に「勐海味」は勐海茶廠の優れたブレンド技によって生まれたとも言います。
大益の熟茶は、業界で、そしてプーアル茶ファンの中で最も称賛される一面は
このブレンド、つまり熟茶製造のコア部分です。
春、夏、秋茶の違い、ミル芽、熟した茶葉の違い、山毎茶樹風味の違い、荒茶年代の違い。。。等々。(友人が曰く、熟茶新参者の敷居が高い~)

国営時代、勐海茶廠熟茶(特に餅茶熟茶)のブレンド技術は支配的な存在(人材と原料)だった。



もうひとつのキーワードは渥堆wodui。「もう海味」は勐海茶廠「渥堆」の味。

勐海地区の独特な温度と湿度の環境も「勐海味」に影響を与えました。
熟茶は渥堆と呼ばれる工程が必要です。この発酵のメカニズムについてまだまだ謎が多いです。一説は「勐海地区」に「渥堆工房」を置いておかないとこの「勐海味」が、やはりうまく出せないのではと。これについてまだまだ要調べ。この話を信じてしまったら、他の地区のプーアル茶メーカーが「勐海味」を再現することが、難しいということになるから、個人的に信じたくない話です。

そういえば、日本のプーアル茶専門店http://www.puer-cafe.com/が
熟茶銘レシピ7572の販売をしています。大益だけではなく「国艶茶廠」とかの他のメーカーがこの「勐海味」を再現する商品もあります。7572レシピなど銘レシピについての解説はとても勉強になります~

「勐海味」は好きな人、あまり好まない人、美味しい熟茶の味は=「勐海味」と思う人と思わない人。「勐海味」が変わりつつであると主張する人。

ちょっと通好みの日記でした。自分の身体にあって、好みのプーアル茶が見つかったら、「勐海味」でなくても楽しいティーライフだと思います




2013年6月のプーアル茶会。「勐海味」三昧でした。