テレビやSNSで見るゲレンデは、
夜景きらきら、
ウェアもゴーグルも完璧コーデ、
華麗なターンで雪煙を上げて、
ロッジでは映えるホットチョコとチーズフォンデュ。
そんな“冬の非日常ドラマ”を自分にも重ねてしまうのが出発前。
レンタル予約も済ませたし、「今年こそちゃんと滑れる気しかしない」となぜか根拠のない自信も湧いてきます。
ところが現実は、到着早々ブーツがカチカチで履けずに片足でピョンピョン。
リフトは乗り降りで毎回プチ試験、本番の斜面に立った瞬間「あ、これテレビで見るやつより急じゃない?」と悟り、華麗なターンどころか「板が言うことを聞かない長い正座」。ようやく止まれたと思ったら子どもにスーッと抜かされる屈辱。
休憩所に逃げ込めば、ゲレンデ価格のポテトとラーメンで財布が一気に冬景色。
夜は筋肉痛で階段が別競技になります。
笑えるのは、写真だけ一流なところ。
初心者3人組で「上級者っぽいショット撮ろ!」と、板だけ斜めに立ててキメ顔→その10秒後に全員そろって前からズサーッ。
インスタには“キメた一枚”だけ残り、タイムラインだけが上級者。
なのに本人たちは「今日は慣らしだから」と謎の余裕コメントを添えるあたりも、ウインタースポーツあるあるです。
✅ よくある「ウインタースポーツあるある」:
・ウェアとゴーグルに全振りして中はユニクロヒートテック総動員
・「去年できたから大丈夫」と言いつつ感覚ゼロからのやり直し
・リフト降り場で転んで後続を詰まらせてしまい土下座モード
・一度コケてから腰が引けて“永遠の木の葉滑り”
・ゲレンデ飯とホットドリンクで地味に諭吉が飛ぶ
・帰りの車内で全員無言&翌日ふくらはぎだけ別人
❌ 実際は…:
・“華麗に滑ってる人”は何年も通ってるごく一部
・レンタル+リフト+交通費で「日帰りなのに小旅行レベル」の出費
・防寒不足は普通に危険(手先・足先・耳から心が折れる)
・無理な斜面チャレンジは笑えないケガにつながる
・悪天候だと「景色も写真も何も見えない白い世界」
・体力・バランス感覚・準備不足は、年齢問わず容赦なく露呈する
ロマンチックではありますね:
ウインタースポーツは、ドラマの主役になりに行くイベントではなく、「寒さ・お金・体力」の現実と正面から付き合う遊びです。
かっこよく滑る前に、“寒さ対策フル装備”と“初心者コースでの基本練習”ができる人が、結局一番楽しめる。
見栄を張って上級コースに突っ込むより、「今日は転び方と止まり方を極める日」と割り切った方が、安全だし笑って思い出にできます。
出費も同じで、「年に何回行くか」「何を優先したいか」を決めて、レンタルで済ます部分・投資する部分を切り分けると後悔が減る。
インスタ用のキメ写真1枚の裏に、実は何十回のヨロヨロとゼエゼエがあることも忘れずに。
あなたが雪山で経験した「写真には映ってない真実」や、「これやっとけばマジで違った」という装備&練習の話、誰かの背中をそっと押す“リアルあるある”になるので、もし良ければ教えてください。