馬を調教する人たちは、「馬を作る」「壊す」「壊される」などという言葉を使うことがある。

馬は個体差や個性はもちろんある。面白いほど馬によって違う事も多い。でも、普段見受けられる行動の元となるのは後天的に人によって作られたものの影響が大きい。生まれてからの環境や出会ってきた人から、良くも悪くも学習して育っていく。

 

馬は環境や人によってつくられている。

 

よく乗馬クラブで聞く「この子はこういう性格なんです」というものは、性格ではなく癖であることが多い。そういう馬にしたのか、してしまったのかはわからないが、ただの癖なので接し方で変えられる、変わってしまうものも多くある。

 

馬は癖がつきやすい。癖についてはまた別の機会に記事にできたらと思う。

 

 

調教は

 

馴致(じゅんち)という、様々な事に慣れさせる事から始まる。

臆病で敏感な馬を馴致するのは、多岐に渡り膨大な作業になる。これはこれで長い話になるのでまたの機会に。

 

そして私の場合は、躾(しつけ)も一緒に行っていく。

躾というのは人と接していく上での約束事を取り決めて教えていく。一つ上げるとするなら「噛む」という行為。人の言葉の様に音で表現できる範囲が少ない。表現方法のほとんどがジェスチャーになる。だから馬の「噛む」という一つの行為にも様々な意図がある。馬同士ではよく噛み合う。拒否や威嚇などの攻撃にも使うことがあるし、グルーミングや愛情表現のようないたずらにも使われる。悪意がない噛み方でも人には痛くて耐えられない。

私は噛むという行為すべて、人に対する表現からないものにしようとする。何か伝えたいことがあるなら噛む以外の他の表現になるように。

そのように人と接する上での基本を教えていくことを躾としている。

 

上記の調教で慣れたものがまた怖いものに戻ってしまったり、取り決めた約束を破る行為をまたするようになってしまうことを「壊れる」と言っているのである。

 

 

 

少し戻って馬の成り立ちを少し説明したい。

 

日本で一番目にすることの多いサラブレッドは、生まれると母親と一緒の馬房で生活し、日中は他の親子などと放牧される。その環境で仔馬同士で遊んだりいたずらをしたりして育っていく。

あまりにやんちゃな馬は他の母親に叱られたりもする。そうやって馬としての在り方を学んでいく。

その後、離乳され同じ年代の若馬同士で放牧されるようになる。ここでも遊びやケンカが行われて序列ができたり、リーダーが出てきたりと集団での在り方が形成されていく。

 

その翌年から、人との関りが増えて少しずつ調教が始まっていく。

 

 

 

いきなりになってしまいますが、本題に戻ります。

 

 

 

 

安全な馬づくりにまず大切だと思うのは

 

 

主導権を握る こと

 

 

 

 

馬を曳いたり、乗ったり、調馬索で運動するなど馬と関わっている時、人馬に危険が及んだとする。その時に、どちらがどのように対処するかが決まっている方が安全だ。

 

もし決まっていなかったら

 

「私はこっちに行きたい」

 

「私はこっちがいいと思う」

 

「じゃ私たちここでお別れね」

 

という形で放馬や落馬が起きてしまい、双方が怪我をする可能性もある。

 

リーダーは一人の方がいい。

 

 

 

主導権を握るためにどこを気を付ければ良いのか。

 

重要な事は4つあり、馬をコントロールする上で基本中の基本になるのだが意外とできている馬は少ない。

 

 

ここから先は別の形でお伝えしたいと思う。

 

 

 

 

以下リンクは自分で馬を飼うための記事が一覧になっています。

自分で馬を飼うには!?様々な疑問にお答えします