シャロン・マイモン、タル・グラニット「ハッピーエンドの選び方」★★★☆☆ | テレビ・本・映画・観劇・観戦等日記

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★★★★★:皆に勧めてまわりたい|
★★★★☆:人に聞かれれば勧める|
★★★☆☆:人に勧めることに責任とれない|
★★☆☆☆:見ないことを勧める|
★☆☆☆☆:時間の無駄 やめろ|
☆☆☆☆☆:存在自体を否定したい|
+:+1/2星|-:-1/2星

シャロン・マイモン、タル・グラニット「ハッピーエンドの選び方」★★★☆☆

 

アマゾンプライムで視聴。

 

ユーモラスな場面が多くあるが笑っていいのか? ためらってしまう重い課題。

最近読んだ、宮下洋一「安楽死を遂げるまで」の影響もあるのかも知れない。

 

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ハッピーエンドの選び方
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英題(原題)    THE FAREWELL PARTY
本編尺    96分
メインキャスト    ゼーブ・リバシュ/レバーナ・フィンケルシュタイン/アリサ・ローゼン/イラン・ダール/ラファェル・タボール
スタッフ    脚本・監督:シャロン・マイモン、タル・グラニット
STORY
大切な絆、人生の輝きが見えてくる、笑いと涙に包まれた感動の物語。
【セルフ安楽死マシーン】----それは究極の【終活】!?

エルサレムの老人ホームに楽しく暮らすヨヘスケルはオリジナリティあるアイディアで、みんなの生活を少しだけ楽にするような発明が趣味。ある日、彼は望まぬ延命治療に苦しむ親友マックスから、彼の発明で安らかに死なせてほしいと頼まれ、自らスイッチを押して最期を選ぶ装置を発明する。彼は最愛の妻レバ―ナの反対を押し切り、同じホームのダニエル、ラフィらも巻き込んで計画を準備。マックスは妻ヤナに看取られ自ら安らかに旅立っていった。しかし、秘密だったはずのその発明の評判は瞬く間に広がり、彼らのもとに依頼が殺到してしまい――!?病人とその妻・夫たちの切実な想いに心が揺らぐヨヘスケル。そんななか、レバーナの認知症はすこしずつ進行していた――。

予告動画新規タブで開きます
BD/DVD情報
<DVD> ハッピーエンドの選び方
発売日    2016/07/08
品番    ACBF-10938
価格    ¥3,800+税
JANコード    4988126209537
発売元    アスミック・エース
販売元    KADOKAWA 
スペック    2014年/イスラエル/【本編分数】本編96分/カラー/【ディスク】片面1層/【音声】①ヘブライ語 DolbyDigital5.1ch、②ヘブライ語 DolbyDigital2.0ch/【字幕】日本語/【画面】16:9 ビスタサイズ スクイーズ収録
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hmhmふむふむさんのブログ記事をお借りました。

https://hm-hm.net/drama/ハッピーエンドの選び方

 

「ハッピーエンドの選び方」のネタバレあらすじと結末の感想
更新日:2017年07月3日 13:27
ヒューマンドラマハラハラドキドキ感動/泣ける笑える

ハッピーエンドの選び方の紹介:発明好きのヨヘスケルは延命治療に苦しむ親友から安楽死できる発明を頼まれる。しかし隠していたはずの発明がなぜか広まってしまう…。
2014年製作のイスラエル映画で、監督は長編初挑戦となるシャロン・マイモンとタル・グラニット。ヴェネチア国際映画祭観客賞を獲得したほか、世界中の映画祭で受賞し喝采を浴びた。現代社会が抱える問題をシリアスなだけではなく、ユーモアも交えながら綴ったヒューマン・ドラマ。

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予告動画

ハッピーエンドの選び方の主な出演者
ヨヘスケル(ゼーヴ・リヴァシュ)、レバーナ(レヴァーナ・フィンケルシュタイン)、ヤナ(アリサ・ローゼン)、ダニエル(イラン・ダール)、セガール(ラファエル・タボール)


 
ハッピーエンドの選び方のネタバレあらすじ
【起】- ハッピーエンドの選び方のあらすじ1
妻・レバーナと共に複合マンション型の老人ホームに暮らすヨヘスケル。彼は人がささやかに幸せになれる発明が好きで、愛する妻のためのお薬マシーンや、同じホームでがん闘病している友人ゼルダに、神様と会話できる電話を作るなど余生を謳歌していました。

ヨヘスケルは延命治療中の親友・マックスを見舞うと、彼に「死なせてくれ」とポツリと呟かれます。マックスは全身が床ずれ、モルヒネは手放せないという状態で苦しみながら生延びていました。あれでは生き地獄だと憂うヨヘスケルに対し、最期まで支えようとレバーナの考えは真逆です。しかしマックスの妻・ヤナは夫も望んでいるからと、大量に薬を飲ませて安楽死させようとし、目撃したヨヘスケル夫妻に止められました。

結託したヨヘスケルとヤナは最近入居してきた医者・ダニエルが、最期は安楽死を考えているとの情報を得て、直接本人に会いマックスの安楽死を持ちかけてみます。ダニエルは軽々と受け入れますが彼は獣医であり、安楽死の対象が犬ではなく“夫”だと知り動揺しました。
後日ヨヘスケルとヤナはダニエルから麻酔薬を使った安楽死の手ほどきを受けますが、痕跡が残らないか不安になります。そこで入居者の元警官・セガールに手を貸してもらうおうと相談しますが、ヨヘスケルらの考えは一蹴されました。更に薬は用意しても、注射するのはヨヘスケルかヤナの役目だとダニエルに言われたため、ヨヘスケルは本人がスイッチを押す安楽死装置を作ることになりました。

ヨヘスケルとヤナは深夜に装置の設計図を持ってダニエルの部屋を訪ねます。やんわりと断るダニエルを押し切り中に入ると、裸で物置に隠れていたセガールが現れました。既婚者のセガールですが、同性愛者のダニエルと不倫していたのです。


 
【承】- ハッピーエンドの選び方のあらすじ2
ヨヘスケルは以前の職場の作業場を借りて装置を作り上げます。そして夜に部屋を抜け出しヤナやダニエルと打合せしていると、レバーナに気付かれてしまいました。「殺しちゃダメ」と興奮したレバーナの声が響き渡り、他の入居者たちが集まって来ます。やじ馬は追い返したものの、その後もレバーナは錯乱状態が続きました。彼女は認知症を患っていて、症状が進行してきていたのです。レバーナは一時的に入院することになりました。
レバーナを独りにできないヨヘスケルは、計画実行までに1週間待ってほしいとヤナに頼みますが、それでは夫が“持たない”と急かされます。マックスが苦しむ姿を実際に確認したヨヘスケルは決意を固めました。

実行当日。ダニエルに愛を疑われたくないとセガールも見張り役を申し出て、4人は敢えて白昼にマックスの病院へ向かいます。ちょうど退院したレバーナが勘付いて病室に来ますが、諦めたようにただ見守りました。
“自ら人生を終わらせることにした”とのマックスの遺言を録画した後、いざ実行段階です。マックスが付けている心拍数モニターを他の人にすり替え、マックスが自らスイッチを押すと、1分後には薬物の作用で苦しまずに息を引き取りました。心拍計をマックスに戻し、異常を知らされたドクターらが駆けつける間に5人は病室を去りました。
ヨヘスケルの運転で逃げるように車を走らせていると、スピード違反で警官に捕まります。ヤナやレバーナはマックスの死に涙が止まらず、それを見た警官は取締りが原因だと思い込み見逃してくれました。マックスはその後無事に埋葬されます。


【転】- ハッピーエンドの選び方のあらすじ3
レバーナはヨヘスケルに内緒で認知症専門の施設に移ろうと、ホームの担当者・ジバに相談していました。それを知ったヨヘスケルは怒って「妻は正常だ」と主張します。ヨヘスケルは自分に隠して行動したのはマックスを救ったことへの当てつけかと立腹しますが、救ったのではなく殺したのだとレバーナは断言しました。実際にホームでは、ヤナがマックスを殺したのではないかと噂が立ち始めていました。

ヨヘスケル夫妻とヤナがマックスの墓参りをしていると、ドゥベクという初見の男性が病気の妻を“救ってほしい”と突然話しかけてきます。助けてくれたら大金を払うとドゥベクは言い寄って来ますが、3人はその場を立ち去りました。しかしドゥベクは夜になってもホームの外で待ち続け、次の日も外からヨヘスケルらを眺めていました。誰が情報を漏らしたのか、自分たちは捕まるのかと5人の意見は激しく交錯します。
時同じくしてヨヘスケル夫妻は、弟と一緒に共同村(私有財産を持たず、生活などを共同で行う社会主義的な共同体)で暮らすためにホームを去るゼルダと遭遇します。その帰り道、80歳の男性が病気の妻を殺害後、自殺したとのニュースをラジオで聞きました。5人はホームの敷地内にある植物用ビニールハウスに集まり、報道はドゥベクのことではないかと噂します。するとそこへ生きていたドゥベクがやって来て、手を貸さなければマックスの件を通報すると脅し、妻を愛しているから殺して楽にしてほしいと泣いて懇願しました。ヨヘスケルらはまた決断します。

決行日。レバーナを除く4人が再び集まります。最後尾にいたセガールは隠れてドゥベクから手数料を貰っていました。前回同様に動画を撮影した後、ドゥベクの妻が自分で装置のスイッチを押すと、4人は任務を遂行しました。帰りの車を運転中にヨヘスケルは娘からの電話に出たため、以前と同じ警官に捕まります。しかしヨヘスケルは心臓が痛みだし、再び見逃してもらいました。病院へ運ばれたヨヘスケルの検査結果は“ストレス”でした。


【結】- ハッピーエンドの選び方のあらすじ4
ヨヘスケルが留守にしていた間にレバーナはオーブンを消し忘れるなど失態を犯し、母を独りにするなとヨヘスケルは娘にひどく叱責されます。しかしレバーナの症状はどんどん進行し、ある朝全裸で朝食会場に出掛けてしまいます。正気に戻ったレバーナは自分に失望し、ヨヘスケルやヤナが慰めても部屋から出なくなりました。夜ならば人に会わないとからとヨヘスケルはあのビニールハウスへレバーナを連れ出すと、中ではヤナ、ダニエルとセガールが全裸で酒を飲んでいました。ところがそれが警備員に見つかり、5人はジバにきつく忠告されます。そのうえジバは、ここの施設は認知症の保険対象外だとレバーナの転居を促しました。部屋に戻ったヨヘスケルに、また“依頼”が来たとヤナから連絡がありますが、それどころではないヨヘスケルは素気無く電話を切りました。

レバーナの希望で認知症患者を対象とした施設見学に行ってみますが、入居者は重度の患者ばかりでヨヘスケルは猛烈に反対します。一方のレバーナにはある考えが生まれていました。
その夜ヨヘスケル抜きで依頼を実行しようとします。安楽死を希望したのはゼルダでした。彼女がスイッチを押すと装置が故障したため、結局ヨヘスケルが呼び出されます。装置を修理すると今度は外から賛美歌のような歌声が聴こえてきました。ここは共同村だからとゼルダの弟が住人達に知らせていたのです。再びスイッチを押しても装置は作動せず、90歳目前のゼルダは「生きろという神のお告げ」だと受止めました。併せてセガールが陰で手数料を徴収していたことも発覚し、結束は見事に崩れていきます。

後日レバーナがヤナに安楽死の相談をしたと勘付いたヨヘスケルは、激怒して装置を壊しました。しかし翌日、レバーナはヨヘスケルを薬局に行かせた間に薬を大量に飲んで自殺を図ります。帰宅したヨヘスケルが早い段階で気付きレバーナは一命を取り留めますが、ヨヘスケルは愛する妻の想いを知り新たに装置を製作しました。ヨヘスケルはヤナとダニエルを連れレバーナの入院先へ向かいます。レバーナは「パパを怒らないで。愛しているから死なせるの」と娘にビデオメッセージを遺すと、ヨヘスケルと最期のキスをしました。