ついに夫の体に現れた異変

の頃からだましだましなんとか日常生活を送っていた私ですが、ひどくなっていく症状に病院に行くことになりました。病院に約1年通っているうちに少しずつ症状が上向いてきて、私も夫も少しずつ相手の話も聞ける様になっていきました。先生の判断なしに減薬や断薬するのはとても危険なのにもう病気は良くなった気がして、当時は薬なんて効かないと思っていた私は病院の予約を無視して薬も飲まなくなりました。

そこから、半年ほどたったころ、今までで1番最悪な状態になりました。何をしても、何を見ても全部気になり、一日中考えることがありすぎて、他のことも何もできなくなっていく自分に、何を希望に生きたらいいのかわからなくなりました。

その頃実家の母が何もできなくなった私の為にこちらに泊まり込んでくれ食事や家事の面倒を見てくれました。

多分その頃だったと思います。夫の後頭部(襟足の少し上)が味付け海苔一枚分くらいキレイにつるつるに禿げていました！あ、私の病気のストレスのせいだ！ととてもショックを受けましたが上から髪の毛がかぶさるのでぱっと見はわからない状態だったこともあり、夫には言えませんでした。

夫も自分の後頭部は見る機会が無かったので気づかないまま、私は実際に夫の体に出た変化にとても申し訳なく思い、このまま禿げが治ればいいのにと毎日夫の髪の毛を見ていないふりをしながら見ていました。

ところが、ある日、夫から俺後頭部に禿げができてるみたいと言われました。散髪にいって美容師さんから指摘されたとのこと。

攻められるかなと思ったのですが夫は特に私に何も言いませんでした。

申し訳なく思った私は皮膚科へ通い出した夫の後頭部に薬を塗る役目を担当し、毎日心から申し訳なく思いながら塗り薬を塗りました。

夫は服薬もしていましたが2、3か月ほどで毛が生えてきて元のように戻りました。

夫の事ですが自分の事のようにほっとしたのを覚えています。