GW、どのように過ごされましたか?
私はというと、
仕事の合間にいくつかの楽しい予定を入れて、
ほどよくリフレッシュすることができました。
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生殖医学会への出席
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毎年恒例、仲間との「三分の一振り返り会」
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家族との1泊ゴルフ旅行
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バジルとシソの苗植え
毎年同じようなことをしているのですが、
不思議と飽きず、
むしろ季節を感じる大切な時間になっています。
さて、生殖医学会では
今回も多くの学びがありましたが、
その中で特に印象に残った話題をひとつ、
みなさまに共有したいと思います。
凍結融解胚移植における「ホルモン補充周期」と「自然周期」の比較について
学会では、凍結融解胚移植において「ホルモン補充周期」と「自然周期移植」との比較に関する研究が発表されていました。
簡潔にまとめると、以下のような結果でした。
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妊娠率に有意な差はない
- しかし、ホルモン補充周期の方が流産率が高い傾向にある
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また、ホルモン補充周期では帝王切開率、妊娠高血圧症候群といった周産期リスクも高まる傾向がある
流産は、身体的にも精神的にも
大きなダメージとなります。
できる限りそのリスクを下げられるのであれば、
積極的にその道を探っていきたいところです。
不妊治療中は「妊娠すること」が
第一目標となりがちですが、
本当のスタートはその先。
無事に出産を迎え、安心して育児をスタートできるようにするには、「妊娠の質」も重視すべきです。
現状では、移植周期の選択肢が限られている施設も
多いかと思います。しかし、
もし自然周期とホルモン補充周期の両方を
選べる環境であれば、
私は自然周期での移植を一度検討してみる価値がある
と感じました。
もちろん、体調や卵巣機能、通院のしやすさなど、
個々の状況によってベストな方法は異なります。
大切なのは、情報を得たうえで納得して選択できること。治
療のプロセスが、より安心できるものになるよう願っています。
皆さんにとって、
よりよい選択につながるヒントになれば嬉しいです。