当ブログでは、2014年からヤクルト球団に入団する新人選手の契約金及び年俸に加え、移籍選手、新外国人選手、在籍中の選手の契約動向に加えて、退団する選手の今年度と次年度年俸を比較した内容を記している。


当ブログがヤクルト球団の契約動向、契約更改の内容を記し続けている理由として、ヤクルト球団の契約金及び年俸の増減を知ることにより、運営方針や次年度の戦力補強などを含むチーム編成の方向性を予想することができるのではないかと思い浮かんだことが挙げられる。


ヤクルト球団の契約金、年俸の推移を数年間にわたって記載する中で、基本的に予算の枠内で新入団選手、移籍選手、新外国人選手の獲得などを行っているように感じられる。選手の獲得や年俸などに金額的な制約は設けていないと公言している球団もある一方で、ヤクルト球団の場合には予算に基づく運営が行われている。こうした経営手法により、単年度黒字を実現したのだから、ヤクルト球団の運営方針は当面の間は変わらないと思う。


個人的には、ヤクルト球団の戦力補強などの動きを理解するには、経営的な視点で考えることが必須だと思っている。そして、報道された契約金、年俸といった一連の金銭フローを把握することで、今オフの戦力補強や開幕後に新外国人選手などを獲得する際の投資可能額を考える指標となるとも感じている。


当ブログでは、今オフもヤクルト球団の新入団選手、在籍選手、退団選手を含めた契約動向、契約更改動向を記載する。


契約動向、契約更改というタイトルの記事では、契約選手ごとの寸評は記さない。


契約更改関連の報道は、昨年の契約更改時に報じられた内容と異なる金額で報じられることがある。昨年の契約更改時に報道された内容と差異がある場合には、当ブログの判断で記載する。


新入団選手(11月30日)
ドラフト4位 坂本投手
契約金3000万円 年俸500万円


ドラフト指名選手
ドラフト1位 吉村投手
契約金1億円 年俸1600万円

ドラフト2位 西村選手
契約金5500万円 年俸650万円

ドラフト3位 澤井選手
契約金5500万円 年俸850万円

ドラフト4位 坂本投手
契約金3000万円 年俸500万円

ドラフト5位 北村選手
契約金3500万円 年俸750万円

育成ドラフト1位 橋本捕手
支度金320万円 年俸280万円


退団選手
A.J.コール投手 9100万円
(80万ドル、契約時は1ドル=113.75円)
スアレス投手 9100万円
(同)
キブレハン選手 年俸6200万円
(48万ドル、契約時は1ドル=129.2円)
寺島投手 1050万円
宮台投手 620万円
嶋捕手 2000万円
坂口選手   5000万円
内川選手 4000万円
中山選手 1200万円
吉田大成選手 850万円
内山太選手    300万円


退団選手年俸(昨年→今年)
2億4430万円→3億9420万円


新人選手契約金・支度金(昨年→今年)
2億8300万円→2億7820万円


新人選手年俸(昨年→今年)
5080万円→4630万円


新人選手計(昨年→今年)
〈契約金+年俸〉
3億3380万円→3億2450万円


今オフ退団選手年俸→今オフ入団選手年俸
(ドラフト以外)
3億9420万円→1600万円


入退団選手費用計
(昨年の契約金+退団選手年俸→今年の契約金・支度金+入団選手年俸)
7億2800万円→3億4050万円


契約更改(11月30日)
金久保投手
1200万円→1000万円
(▼16.7%、200万円減)

山田選手
5億円→5億円
(現状維持)
(7年契約の3年目)

青木選手
3億3000万円→3億4000万円
(△3.0%、1000万円増)
(3年契約の3年目)

奥村選手
1050万円→1200万円
(△14.3%、150万円増)


選手総年俸
(ドラフト、FA、移籍含)
22億700万円→20億5330万円


総計
(契約金・支度金+総年俸)
24億9000万円→23億3150万円