この春先、結構な心労が重なった。
まずは、打たれ弱い息子の事。
寮生活も3年目になり、帰省しては感じる逞しさに目を細めていたが、
ある時、仕事で躓いたらしく弱音を吐いてきた。
人生経験の長い「大人」にすれば、甘えなのだけれど、本人は真剣に悩んでいる。
何事も3年目なんて言うけど、まさにそんな感じの悩みだ。
「相談なしに仕事辞めようと思った」
「友達たちとは縁を切り、ひとり静かにバイトでもして、人様に迷惑を掛けずに
生活するつもり」
とか、色々言ってきた。
一通り思っている事を聞いて、どうしたものかと思ったけれど、
せっかくの上場企業。辞められたら勿体ないし、何より辞めてしまったら、優良企業を
退社しての転職となると難しいと思い、本人の為にも良くないと、私のこれまでの
世渡りを逆境を何度も克服してきての今があると多少盛って話をした。
言わなくても良かった話だが、実際キツイ状況は何度もあった。状況が変わって、
転職も幾度かしたし、子供達を育てる為に必死にやってきた殆ど嘘でない話を
息子は静かに聞いていた。
話下手な私。どれくらい通じたのかは分からないけど、壁が出来ると
逃げてばかりの父親みたいにはなって欲しくなかった。
私の雑草根性(このおかげで私は生きて居られると思っている)が伝われば…
と願うのみでした。
程なくして帰省した息子の表情は明るかった
何かは伝わったらしい
技術職なのに、私に似てぶきっちょな息子である
多分、この先も色々あるのでしょうけど、母は願うのみ。
何とか自力で道を切り開け!