一昨日、片道1時間半ほどの塩尻の陽子さんのお宅へ。
先日着物をほどいて生地にもどしたものを、3歳の娘のワンピースに仕立て直す方法を教わりにいってきた。
「はじめからワンピースなんて、あなた大変よ~」と陽子さんに心配されながらも、
やはりワンピースがよくって、やってみる。
陽子さんが鼓波のサイズに合わせて型紙をちゃっちゃと作る姿をみながら、
わたしの幼少のころの記憶がよみがえる。
わたしの母も、良く、ワンピースや浴衣などをつくってくれていたっけ。
私の中で、温かい記憶がうずく。
ひょんなことから着物のリメークを習い始めたわたしですが、この数週間で、ミシンをシェアしようと、友人が我が家にミシンを持ってきてくれたり、旦那のおばあちゃんが着物をゆずってくれると言ってくださったり、様々な方面からこの一歩を応援してもらっている気持ち。
現在80代以降のおばあちゃんたちは、日常の当たり前の技術として、着物を仕立て、家族の衣服をつくってきた。
60代くらいになると、嫁入り前に花嫁修業で習うなどの機会も多かった。
そして私たち30代くらいなると、興味がなければ、習う機会がない。
型紙が出来上がり、生地に合わせ、ちゃこで縫い目をつけていくのは、家庭科で習った記憶。
この日、陽子さんは仕付け糸で縫い目をつけていく方法を教えてくれた。
一縫いが、一歩一歩、温かい形をつくっていく。
漂う懐かしい記憶。
ミシンが我が家にきたけれど、やっぱり手縫いでやろう。
そんな気持ちになる。
家にもどってから、余った時間ができると少しずつ縫っていく。
手縫いだと、出かけ先にも持って行けて、便利。
縫っているその時間が、なんだかとってもゆったりして、心も穏やかになる。
さて、出来上がりももうすぐかな?
けれど、そうそう、バイアステープも自分でつくるの。
とにかく、教えていただいたこと、精いっぱいやってみる。
娘がきてくれるかどうかは不明なのですが、この行為自体が、今のわたしに、
幸せな時間をいっぱい与える。
ありがたい。
これができたら、わたしのワンピースも縫ってみたい。