ダイブロール回避の構造的な理解 | 始末屋-幽玄花-の散策日記

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 PSO2クローズβテストの開始と同時にこのブログを開始致します。
まずはテスト動作のチェック内容を中心にご紹介していく予定にござります。
PSO2のゲーム内容の他、パソコン環境についての関連情報など、
ゲーマー向けの記事を取り扱っていく予定であります。

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少し前より、DF戦やSH実装に伴い、「ダイブロールで回避が難しい」と言った話題を方々で見かけます。


色々なアプローチが有る様ですが、今日はそのダイブロールについて詳しく見て行こうと思います。






Step1 ~なぜ避け難いのか~



ダイブロールの進行軌道は特殊です。
しかし、その動作を機能面で切り分けてみるとステップやミラージュエスケープとさして変わりはありません。


・モーション開始(踏み込んで任意の方向へ飛びこむ)

・前転モーション(スキル無振りでは頭が下に来る辺りまで無敵時間)

・前進しながらの立ち上がりモーション(無敵無し)

・硬直時間(無敵無し・移動キー無効&ジャンプ入力によるキャンセル可)


上記の様に切り分けて考えることができます。

ここで、「避けにくさ」を引き起こしている原因は「無敵時間の見かけ上の短さ」と「立ち上がりモーションの移動速度」の2点にあります。




Step2 ~見かけ上のモーションと無敵時間の差~



まず、無敵時間の見かけ上の短さについて見て行きましょう。

初心者~中級者にありがちなパターンが、一回転して立ち上がるまでを一連の「ダイブロール」として捉えてしまい、ダイブロールを敵の攻撃に対してかなり早めから使ってしまい、後半の無敵時間無しの部分で攻撃を被弾している例です。

次の図の様に、ダイブロールを2分割して捉えてみて下さい。




始末屋-幽玄花-の散策日記-ダイブロール図1


とてもへたくそな絵ですね。ごめんなさいorz
この図の様に、最初の飛びこみの部分に無敵時間が有る事を意識してタイミングを調整してみて下さい。

ステップでは特に全体モーションが短い事で無敵時間を感覚的に捉えやすく、タイミングを合わせやすくなっているのですが、ダイブロールでは無敵時間終了後のモーションが比較的長い為に実際に無敵になっている時間を体感し辛く、これが見かけ上の差としてプレイ感覚に大きく影響してしまっている様です。





Step3 ~立ち上がりモーション時の移動速度~



もう一点、避けにくさを引き起こしている原因が無敵時間終了後の移動速度にあります。
「何度やってもダイブロールで上手く避けれない」と感じている人の多くがここに引っかかっている様に感じられます。

まず、認識としてステップやミラージュエスケープでこれらの人が「避けやすい」と感じているのは、実際には「避けていなかった」と言う点にあります。


ステップやミラージュエスケープでは移動速度が速かったり、移動距離が長かったりする事で、


・実際に攻撃を「敵からの攻撃あたり判定を自分の無敵時間で受けて回避を成功させる」
という「回避動作」では無く、

・「敵からの攻撃あたり判定が自分の位置に到達する前に射線上から離脱している」
と言った「回り込みによる逃げ動作」を行ってそれを「避けた」と錯覚してしまっている点にあります。
これは移動速度が若干徒歩よりも速まった事で成し得ているのですが、原理的には徒歩で回り込んで避けているのと同義です。


結果的に攻撃を被弾していない事には変わりないのですが、この2つの大きな違いは敵からの攻撃あたり判定が自分の体をすり抜けているか否かにあり、すり抜けさせる本来の意味での「無敵時間を使った回避」ができていないという要素がダイブロールを使用した際に顕著に表れ、「ダイブロールは避けにくい」と言った錯覚を引き起こしている事に繋がっている様です。


先程の図に番号を振って、ダークファルスエルダーの伸びる張り手を受けてみましょう。




始末屋-幽玄花-の散策日記-ダイブロール図2



図が重なり過ぎると見づらくなってしまう為便宜上間隔をあけて描いているので、実際には①~③辺りが全て手の平の幅に含まれるようになっています。


DFエルダーの伸びる張り手攻撃は直線的で幅が広く、ダイブロールの第一難関となるでしょう。

前述した早すぎるダイブロールを行っていた人の場合は、ちょうど自分が居た位置にエルダーの手の平が届く時刻が③~④あたりになっています。
無敵時間が終わってしまい、ゆっくりと移動している前転~起き上がりモーション中にちょうど手の平が通過する時刻を迎えて被弾してしまっている筈です。

落ち着いて敵の攻撃をよく見て、被弾する瞬間に合わせて飛びこむタイミングを感覚で覚える練習を積み重ねて下さい。




Step4 ~より安全に避けるための方向~



多くの場合敵の攻撃あたり判定が自分に向かって進んできているので、「無敵時間を使って回避動作をする」ためには、攻撃あたり判定に対してまっすぐに自分から突っ込んで行く方向に飛びこむダイブロールが
「相対的に最も無敵時間が長くなる方向」です。

逆に、こちらに向かってくるあたり判定に対して後ろに逃げる様に後ずさる方向が「相対的に最も無敵時間が短くなる方向」となります。



よって、まず一つ目の方法論としては「攻撃に向かって飛びこむ様にダイブロールを使う」方向があります。

この方法は無敵時間の感覚をつかみやすく、最も上達の助けとなる方法だと言えるでしょう。



ただ、安全に避ける事をより重視すれば、もう一つの避け方があります。
自分に向かってくる攻撃に対し、直角に横に飛びこむ方向のダイブロールです。

この場合、無敵時間は飛びこみダイブロールに比べて短くはなるものの、無敵時間終了後の僅かな前進を有効に使う事で保険をかけておく事ができ、回避と逃げの2種類を混合した避け方ができます。


恐らくダイブロール直後の反撃への繋ぎを考えると後者の横に飛びこむダイブロールが最も実戦では使いやすいのではないかと思います。





~最後に~



ダイブロールを上手く使って避けている人の多くはこれらの内容を正確に、あるいは直感的に理解して避けています。
いずれにせよダイブロールのモーションだけでなく、敵の攻撃モーションをよく覚える事が必要不可欠になるでしょう。
敵の攻撃の予想軌道だけでなく、HITするタイミングを強く意識してプレイする事でこれらの問題は解決できるはずです。
初めの内は何度も床ペロする事になるかもしれませんが、根気強く練習して毎回タイミングが「早かったのか遅かったのか」を意識しながら続けてみて下さい。