皆様お久しぶりです。
今年のゴールデンウィークは
久々にお仕事を入れずに整える期間として、
家族と過ごしたり、家のことをしたりのんびりと過ごすことができました。
連休最終日、朝イチで『プラダを着た悪魔2』をひとりで観てきました👠
映画の感想はネタバレになるので控えますが、
この20年で時代が大きく変わったこと、そして本質的なものは変わらない…いえ、変えてはいけないのだと改めて感じた映画でした。
20年前、初めてこの作品を観た頃の私は、大学を卒業したばかり。
メーカー配属で百貨店の呉服部に勤めていました。
当時、呉服売場は高級雑貨部。
同じフロアには宝飾や海外高級ブティックが並び、そこで働く女性たちや訪れるお客様を眺めながら、「大人の女性の世界」に強い憧れを抱いていました。
まだSNSのない時代。
情報源は雑誌でした。
着物も洋服も、雑誌に掲載されたものは問い合わせが殺到し、飛ぶように売れる時代。
沢尻エリカさんが着た浴衣、えびちゃんが持ったバッグ…。
“誰が持ったか、誰が着たか”が世の中を動かしていました。
今でいうインフルエンサー的存在だった読者モデルの方々も、やはり美貌や知性、背景を含めどこか特別な存在で、だからこそ人は憧れたのだと思います。
ハイブランドも、雑誌に載っているコーディネートも、簡単には手が届かない世界。
だからこそページをめくるたびに胸が高鳴り、「いつかこんな女性になりたい」と夢を見ていました。
『美しいキモノ』や『きものサロン』も同じです。
誌面を飾る美しい女優さんたち、上質な着物、ジュエリー、洗練された世界観。
子どもの頃から着物に触れてきた私にとっても、それはどこか遠い世界で、まるで映画を観ているような感覚でした。
けれど、その“簡単には届かない憧れ”が、人を成長させ、努力させ、美意識を育てていた気がするのです。
そして今。
時代は大きく変わりました。
SNSが普及し、情報はスマートフォンの中へ。
若い世代は雑誌を読まなくなり、自分に必要なもの、好きなものだけを選び取る時代になりました。
もちろん、今も昔も「流行る」「バズる」「ヒットする」が市場を動かすことは変わりません。
でも、本当に人の心に残るものは、一瞬では終わらない。
本物だけが、長く歴史を刻んでいくのだと思います。
昨今は誰もが自由に自己表現できる時代になりました。
その一方で、どこかで見聞きしただけの薄い情報や、“それらしく整えられたもの”も増えたように感じています。
だからこそ私は、
自分の足で見て、耳で聞き、心で感じたものを、きちんと伝えられる人でありたいと思うのです。
特にこの8年は
素晴らしい方が素晴らしいご縁を繋いでくださり
様々なご縁から沢山の学びをいただいいます。
そのどれもが、画面越しでは得られない“リアル”であり、“本物”でした。
私は、届く人にきちんと届く、本物を伝えていきたい。
そして今、
本物の憧れを、もう一度この時代に作りたいとも思っています。
簡単に手に入るものではなく、
積み重ねた先に見える美しさ。
文化への敬意や、生き方までも含めて、人が憧れを抱ける世界を伝えていきたい。
映画を観終えたあと、
泥臭くても必死になって、自分が信じたこの世界を、これからも真っ直ぐ進んでいこうと改めて思いました。
私は現在42歳。
プラダを着た悪魔のなかのミランダは70代だから
少なくともあと30年は現役で、そして30年でいかに学びを形にできるかが勝負。
着付師でもあり、着付け講師でもあるけど
着物道家として全身全霊で生きる。
と再び自分の心に誓いました。





