本物の価値。プラダを着た悪魔2を観て | 悠美子の着物道場ブログ

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✨今日どう着物着る?と楽しむきものライフ✨
幼い頃から着物に触れ、12才から本格的に着付けを習いブランクなし着物道30年目の着物道家

2025年10月より悠Kimono Style着付け教室から
鈴木悠美子きもの塾へ生まれ変わります。

皆様お久しぶりです。

今年のゴールデンウィークは

久々にお仕事を入れずに整える期間として、

家族と過ごしたり、家のことをしたりのんびりと過ごすことができました。


連休最終日、朝イチで『プラダを着た悪魔2』をひとりで観てきました👠




映画の感想はネタバレになるので控えますが、

この20年で時代が大きく変わったこと、そして本質的なものは変わらない…いえ、変えてはいけないのだと改めて感じた映画でした。


20年前、初めてこの作品を観た頃の私は、大学を卒業したばかり。

メーカー配属で百貨店の呉服部に勤めていました。


当時、呉服売場は高級雑貨部。

同じフロアには宝飾や海外高級ブティックが並び、そこで働く女性たちや訪れるお客様を眺めながら、「大人の女性の世界」に強い憧れを抱いていました。


まだSNSのない時代。

情報源は雑誌でした。




着物も洋服も、雑誌に掲載されたものは問い合わせが殺到し、飛ぶように売れる時代。

沢尻エリカさんが着た浴衣、えびちゃんが持ったバッグ…。

“誰が持ったか、誰が着たか”が世の中を動かしていました。


今でいうインフルエンサー的存在だった読者モデルの方々も、やはり美貌や知性、背景を含めどこか特別な存在で、だからこそ人は憧れたのだと思います。


ハイブランドも、雑誌に載っているコーディネートも、簡単には手が届かない世界。

だからこそページをめくるたびに胸が高鳴り、「いつかこんな女性になりたい」と夢を見ていました。



『美しいキモノ』や『きものサロン』も同じです。


誌面を飾る美しい女優さんたち、上質な着物、ジュエリー、洗練された世界観。

子どもの頃から着物に触れてきた私にとっても、それはどこか遠い世界で、まるで映画を観ているような感覚でした。


けれど、その“簡単には届かない憧れ”が、人を成長させ、努力させ、美意識を育てていた気がするのです。


そして今。

時代は大きく変わりました。


SNSが普及し、情報はスマートフォンの中へ。

若い世代は雑誌を読まなくなり、自分に必要なもの、好きなものだけを選び取る時代になりました。


もちろん、今も昔も「流行る」「バズる」「ヒットする」が市場を動かすことは変わりません。


でも、本当に人の心に残るものは、一瞬では終わらない。


本物だけが、長く歴史を刻んでいくのだと思います。


昨今は誰もが自由に自己表現できる時代になりました。

その一方で、どこかで見聞きしただけの薄い情報や、“それらしく整えられたもの”も増えたように感じています。


だからこそ私は、

自分の足で見て、耳で聞き、心で感じたものを、きちんと伝えられる人でありたいと思うのです。


特にこの8年は

素晴らしい方が素晴らしいご縁を繋いでくださり

様々なご縁から沢山の学びをいただいいます。  








そのどれもが、画面越しでは得られない“リアル”であり、“本物”でした。


私は、届く人にきちんと届く、本物を伝えていきたい。


そして今、

本物の憧れを、もう一度この時代に作りたいとも思っています。


簡単に手に入るものではなく、

積み重ねた先に見える美しさ。


文化への敬意や、生き方までも含めて、人が憧れを抱ける世界を伝えていきたい。



映画を観終えたあと、

泥臭くても必死になって、自分が信じたこの世界を、これからも真っ直ぐ進んでいこうと改めて思いました。


私は現在42歳。

プラダを着た悪魔のなかのミランダは70代だから

少なくともあと30年は現役で、そして30年でいかに学びを形にできるかが勝負。

着付師でもあり、着付け講師でもあるけど

着物道家として全身全霊で生きる。

と再び自分の心に誓いました。