日本遺伝学会(会長・小林武彦東京大教授)は15日までに、長年使ってきた「優性」や「劣性」との用語を使わず言い換えることを決めた。遺伝子に優劣があるとの誤解を避けるため。教科書の記述も変更するよう、関連学会とともに文部科学省に要望書を提出する。

遺伝学では100年以上にわたり、遺伝子の2つの型のうち特徴が現れやすい遺伝子を優性、現れにくい遺伝子を劣性と呼んでいた。今後は優性を「顕性」、劣性を「潜性(せんせい)」とする。小林会長は「自分の遺伝子配列が分かる時代だけに、これから勉強する人たちは新しい用語を使ってほしい」と話す。    2017/9/15  日本経済新聞

 

今までは、遺伝子を優生、劣生 と優れているとか、劣っているという視線でしか見ない人が多くいた。  顕やすい潜んでいる遺伝子。

やっとここまで来たかという感じ。

 

優生思想は大方、下記のような考え方になる。  

 

人に、命に、差をつけることの何がいけないのか。
弱肉強食、切磋琢磨は自然の掟であり、肯定されるべきものです。
淘汰のない凪の世界は即ち死の世界であり、そこに命輝く生はありません。
敗北が怖いのなら、己自身を高めればいいのです。
それが辛いから他人を低きに引きずり落とそうというのは、まさに愚劣と言う他ないでしょう。

 

このように思う方が、今の日本社会には多い。 それぞれの人がしっかり考えそして良心に従って実践すればよい。

 

基本的な考えは、ドイツのナチス政権が行なった「強制断種政策」と「障害者安楽死政策」.です。

日本でも優生保護法という法律の中で、人権を無視した差別があり、今でも残っている。

 

自然界の弱肉強食をまず知って、欲しい。  百獣の王といわれるライオンでさえ、年を取り、やがて大地に倒れる。肉体は、ハイエナや、鳥に食われ、微生物のバクテリヤに食され、やがて肥料になり、草原が輝く、そしてシマウマなどの草食動物の楽園になる。  ライオンはシマウマを追いかけ、年取って逃げ遅れたシマウマを群れで食する。 一頭の命を頂いたら、それ以上は、その日は追いかけない。

ようするに、動物は皆結局共生し合って、精進をして保たれる。

 

かつては日本にもオオカミがいた。 人の食料ともなる鶏やウサギ、が襲われるので、オオカミを駆除し、結局絶滅してしまった。

  その結果、今日天敵がいない、シカやイノシシが増え、農作物を食い荒らし、大問題になっている。

 

人だけが欲望丸出しで精進をしていない。  小欲知足

 

命に合掌