スライドジャパン結成・Special Interviewシリーズ!
メンバーひとりひとりにスポットライトを当て、それぞれの話を聞いていきます。
第6回目は越智 大輔(おち だいすけ)さんです。

>越智大輔プロフィール(スライドジャパンHP内)
→http://slidejapan.com/members.html#DaisukeOchi
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玉木 優
最初に越智君の現在の主な活動について教えてください
越智 大輔
現在の活動の中心は群馬交響楽団での演奏活動です。都内のオーケストラや吹奏楽団にもエキストラ奏者として参加しています。アンサンブルでは、スライドジャパンの他に、ブラスアンサンブルZEROという金管十重奏団のメンバーです。
玉木 優
オーケストラの職場の雰囲気はどんな感じですか?
越智 大輔
地方のオーケストラに多いと思いますが、暖かく、ピリピリし過ぎていなくて、アットホームな雰囲気です。良くも悪くものんびりしていますが、若い団員がのびのびと演奏できる環境はすごく気に入っています。 玉木さんのオケの雰囲気はどんな感じなんですか?
玉木 優
うちのオケ!?(質問返しに驚き)うちのオケもすごくアットホームだよ。個性の強い人はいるけど、ケンカしているのは見たことがないし、デンマーク人って割と合理的というか、リラックスして穏やかな人が多いと思います。だから音色は温かく、良い意味でも悪い意味でも大らかかなあ。
越智 大輔
そうなんですね(笑)意外でした…群響も少し似たような部分があるのかもしれないです。温かい演奏が多いです。
玉木 優
地方都市や郊外で生活していると、あまりせかせかしないのかもしれないね。 越智君はいろんなオケを経験して、土地柄による違いは感じますか?
越智 大輔
土地柄のみで括るのは難しいですけど、なんとなく感じる部分はありますね。オケのカラーというか、温かい音だったり、熱い演奏だったり、それぞれ特色があるような気がします。
玉木 優
トロンボーンの演奏スタイルはどうでしょう?
越智 大輔
スタイルの差…難しい話題ですよね。
感じ方も人それぞれだと思いますが…
群響のセクションは使っている楽器メーカーも音色も三者三様です。入団したての頃は、スタイルの違いのようなものを気にしていたこともありました。三者三様と言いましたがもちろん、それぞれに素晴らしさがあります。「自分にはない良さを他の人が持っているんだなあ」と当り前のことを再認識できたときに、セクションでハーモニーを作ることが楽になりました。それから、群響以外の場所でも、他人との違いを楽しみ演奏できるようになったと思います。スタイルが違えど、プロとしてお互いを尊重する意識を大切にすれば、良いハーモニーは生まれるのだと思います。
地域的なところでは、大学の頃には、関西の方はスケールの大きい演奏をするイメージがありました。でも実際は、東京にももちろん、そういったスケールの大きい演奏する人もいるし、色々なタイプのプレイヤーがいるんだなと、色々な人と演奏していて実感します。 玉木さん自身は関西出身でどう思いますか?前に何かで「デンマークのオケの音量がすごい大きくて…京芸で勉強して良かった」と言ってたのを覚えています。
玉木 優
関西は呉先生の教育の影響もあって、ダイナミックな演奏というか、音が大きい人が多いね。東京は、いろんなタイプの人がいる感じがします。僕は関西を出てアメリカに行って、ヨーロッパに来たので、そういう意味では異質だけど、大きく吹くのには慣れた環境にいたから、そう思うことはあったかもね。 ただ、デンマークのあの時は、たまたま指揮者がめちゃくちゃ吹かせる人で。普段はそこまで吹かないよ(笑)
越智 大輔
なるほど…すっごい音が大きいオケなのかと思ってました(笑)
玉木 優
いやいや、ははは(笑)音量の面ではやっぱりアメリカのオケがダントツでデカいんじゃないかな。
次の質問、スライドジャパン結成にあたっての抱負はありますか?
越智 大輔
スライドジャパンの話が出る前から、なかなか演奏できる機会のないトロンボーン八重奏を、特にブルジョワの作品を演奏してみたいと、ずっと思っていました。今回のコンサートで演奏できるのがかなり楽しみです。クオリティの高い、いいサウンドのアンサンブルを本番で演奏したいですね。 スライドジャパンの演奏以外での活動については、実はまだこの場で言うほど、はっきりとビジョンが浮かんでいないです。でも、今回のツアーを終えたら、案が膨らんで、活動目標ができてくるんじゃないかと思っています。まずは目の前にあるコンサートに全力を…ですかね。
玉木 優
越智君個人の活動として、目指していることはありますか?
越智 大輔
この先の目標は、ソロ、アンサンブル、オーケストラそれぞれの活動の幅を広げていくことです。
オーケストラは、群響に入って3年目、ようやく慣れてきたかな、という時期ですが、さらにクオリティを上げて仕事をこなしていきたいです。
アンサンブルは、この先、スライドジャパン、ブラスアンサンブルZEROが中心になると思いますが、それに加え現在は活動休止しているトロンボーンカルテットも再開していこうと計画中です。 ソロは、今は年に数回、特に地元・愛媛県今治での本番が多いのですが、それに加え、東京と群馬でも本番をやっていきたいですね。ここ2年以内で東京での自主公演のリサイタルを考えています。
最終的な ゴールについては、あまり考えない様にしています。目の前にあることと、数年先の目標を立て真剣に取り組み、また先が見えたら次の目標を…と考えています。
玉木 優
なるほど。
最後にお客さんにメッセージをお願いします!
越智 大輔
スライドジャパンの8人それぞれは、育った場所も在籍するオーケストラもそれぞれ違い、演奏にもそれぞれ個性があります。演奏しているときに、その個性が混ざり合ったり、反応しあったりする瞬間は演奏している僕たちも幸せになります。是非、その瞬間を見に、聴きにコンサートホールへいらして下さい。
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越智君とは東京佼成時代に頻繁に共演させてもらい、一緒に素晴らしいサウンドを作ることができました。(CDも何枚か出ています。)彼はバランス感覚に富んだ柔軟なプレイヤーで、特にサウンドに対する優れたセンスを感じます。トロンボーンの醍醐味はやはり、豊かな音色の重なりから生まれる、重厚なサウンドだと思います。スライドジャパン8声の相乗効果はどのようなものか、是非体験しに来てください。
【ブログ連載・次回予告】
第7回目は最近日本へ完全帰国された品川隆さん。
6月2日火曜公開です。
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スライドジャパンウェブサイト
→http://slidejapan.com
「デビューコンサートシリーズ Take Off」チケットお申込
→関西公演・7月19日・西宮
→東京公演・7月20日・上野
→福島公演・7月21日・いわき
メンバーひとりひとりにスポットライトを当て、それぞれの話を聞いていきます。
第6回目は越智 大輔(おち だいすけ)さんです。

>越智大輔プロフィール(スライドジャパンHP内)
→http://slidejapan.com/members.html#DaisukeOchi
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玉木 優
最初に越智君の現在の主な活動について教えてください
越智 大輔
現在の活動の中心は群馬交響楽団での演奏活動です。都内のオーケストラや吹奏楽団にもエキストラ奏者として参加しています。アンサンブルでは、スライドジャパンの他に、ブラスアンサンブルZEROという金管十重奏団のメンバーです。
玉木 優
オーケストラの職場の雰囲気はどんな感じですか?
越智 大輔
地方のオーケストラに多いと思いますが、暖かく、ピリピリし過ぎていなくて、アットホームな雰囲気です。良くも悪くものんびりしていますが、若い団員がのびのびと演奏できる環境はすごく気に入っています。 玉木さんのオケの雰囲気はどんな感じなんですか?
玉木 優
うちのオケ!?(質問返しに驚き)うちのオケもすごくアットホームだよ。個性の強い人はいるけど、ケンカしているのは見たことがないし、デンマーク人って割と合理的というか、リラックスして穏やかな人が多いと思います。だから音色は温かく、良い意味でも悪い意味でも大らかかなあ。
越智 大輔
そうなんですね(笑)意外でした…群響も少し似たような部分があるのかもしれないです。温かい演奏が多いです。
玉木 優
地方都市や郊外で生活していると、あまりせかせかしないのかもしれないね。 越智君はいろんなオケを経験して、土地柄による違いは感じますか?
越智 大輔
土地柄のみで括るのは難しいですけど、なんとなく感じる部分はありますね。オケのカラーというか、温かい音だったり、熱い演奏だったり、それぞれ特色があるような気がします。
玉木 優
トロンボーンの演奏スタイルはどうでしょう?
越智 大輔
スタイルの差…難しい話題ですよね。
感じ方も人それぞれだと思いますが…
群響のセクションは使っている楽器メーカーも音色も三者三様です。入団したての頃は、スタイルの違いのようなものを気にしていたこともありました。三者三様と言いましたがもちろん、それぞれに素晴らしさがあります。「自分にはない良さを他の人が持っているんだなあ」と当り前のことを再認識できたときに、セクションでハーモニーを作ることが楽になりました。それから、群響以外の場所でも、他人との違いを楽しみ演奏できるようになったと思います。スタイルが違えど、プロとしてお互いを尊重する意識を大切にすれば、良いハーモニーは生まれるのだと思います。
地域的なところでは、大学の頃には、関西の方はスケールの大きい演奏をするイメージがありました。でも実際は、東京にももちろん、そういったスケールの大きい演奏する人もいるし、色々なタイプのプレイヤーがいるんだなと、色々な人と演奏していて実感します。 玉木さん自身は関西出身でどう思いますか?前に何かで「デンマークのオケの音量がすごい大きくて…京芸で勉強して良かった」と言ってたのを覚えています。
玉木 優
関西は呉先生の教育の影響もあって、ダイナミックな演奏というか、音が大きい人が多いね。東京は、いろんなタイプの人がいる感じがします。僕は関西を出てアメリカに行って、ヨーロッパに来たので、そういう意味では異質だけど、大きく吹くのには慣れた環境にいたから、そう思うことはあったかもね。 ただ、デンマークのあの時は、たまたま指揮者がめちゃくちゃ吹かせる人で。普段はそこまで吹かないよ(笑)
越智 大輔
なるほど…すっごい音が大きいオケなのかと思ってました(笑)
玉木 優
いやいや、ははは(笑)音量の面ではやっぱりアメリカのオケがダントツでデカいんじゃないかな。
次の質問、スライドジャパン結成にあたっての抱負はありますか?
越智 大輔
スライドジャパンの話が出る前から、なかなか演奏できる機会のないトロンボーン八重奏を、特にブルジョワの作品を演奏してみたいと、ずっと思っていました。今回のコンサートで演奏できるのがかなり楽しみです。クオリティの高い、いいサウンドのアンサンブルを本番で演奏したいですね。 スライドジャパンの演奏以外での活動については、実はまだこの場で言うほど、はっきりとビジョンが浮かんでいないです。でも、今回のツアーを終えたら、案が膨らんで、活動目標ができてくるんじゃないかと思っています。まずは目の前にあるコンサートに全力を…ですかね。
玉木 優
越智君個人の活動として、目指していることはありますか?
越智 大輔
この先の目標は、ソロ、アンサンブル、オーケストラそれぞれの活動の幅を広げていくことです。
オーケストラは、群響に入って3年目、ようやく慣れてきたかな、という時期ですが、さらにクオリティを上げて仕事をこなしていきたいです。
アンサンブルは、この先、スライドジャパン、ブラスアンサンブルZEROが中心になると思いますが、それに加え現在は活動休止しているトロンボーンカルテットも再開していこうと計画中です。 ソロは、今は年に数回、特に地元・愛媛県今治での本番が多いのですが、それに加え、東京と群馬でも本番をやっていきたいですね。ここ2年以内で東京での自主公演のリサイタルを考えています。
最終的な ゴールについては、あまり考えない様にしています。目の前にあることと、数年先の目標を立て真剣に取り組み、また先が見えたら次の目標を…と考えています。
玉木 優
なるほど。
最後にお客さんにメッセージをお願いします!
越智 大輔
スライドジャパンの8人それぞれは、育った場所も在籍するオーケストラもそれぞれ違い、演奏にもそれぞれ個性があります。演奏しているときに、その個性が混ざり合ったり、反応しあったりする瞬間は演奏している僕たちも幸せになります。是非、その瞬間を見に、聴きにコンサートホールへいらして下さい。
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越智君とは東京佼成時代に頻繁に共演させてもらい、一緒に素晴らしいサウンドを作ることができました。(CDも何枚か出ています。)彼はバランス感覚に富んだ柔軟なプレイヤーで、特にサウンドに対する優れたセンスを感じます。トロンボーンの醍醐味はやはり、豊かな音色の重なりから生まれる、重厚なサウンドだと思います。スライドジャパン8声の相乗効果はどのようなものか、是非体験しに来てください。
【ブログ連載・次回予告】
第7回目は最近日本へ完全帰国された品川隆さん。
6月2日火曜公開です。
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スライドジャパンウェブサイト
→http://slidejapan.com
「デビューコンサートシリーズ Take Off」チケットお申込
→関西公演・7月19日・西宮
→東京公演・7月20日・上野
→福島公演・7月21日・いわき