スライドジャパン結成・Special Interviewシリーズ!
メンバーひとりひとりにスポットライトを当て、それぞれの話を聞いていきます。

第3回目は黒金 寛行(くろがね ひろゆき)さんです。

黒金寛行プロフィール(スライドジャパンHP内)
http://slidejapan.com/members.html#HiroyukiKurogane

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玉木 優
最初に黒金君の現在の主な活動について教えてください


黒金 寛行

現在の活動は、NHK交響楽団のバストロンボーン奏者です。国立音楽大学、洗足学園音楽大学などの教員もやっています。あとはアンサンブルをいくつか、トロンボーンクァルテット・クラール、ジャパンXOトロンボーンクァルテット、ブラスアンサンブル・ゼロ、trio Sync.(2btb+pf)です。


玉木 優

オーケストラの職場の雰囲気はどんな感じですか?





黒金 寛行


良い緊張感のある職場だと思います。プレイヤーそれぞれが、皆さん素晴らしいんですけど、しっかりプライドを持って仕事をしているというか。だからと言って、異常にピリピリしているわけでもないんですが。メンバー間のコミュニケーションがしっかり取れる雰囲気ですね。


玉木 優
なるほど。いいですね^^
では、黒金君が関わっているアンサンブルは、それぞれ違った個性があると思いますが、スライドジャパンはどんな印象ですか?


黒金 寛行


四重奏はこれまでいくつもやってきましたが、トロンボーンの大編成をちゃんと組むのは初めてなので、ワクワクしています。メンバーがバラエティーに富んでいるのがまた面白いですよね。普段活躍している場はもちろん、住んでる国まで違って、それぞれの場で培われた価値観だったり音楽観だったり、人間そのものが一堂に会したときにどうなるか。普通に考えただけでもスゴいことになりそうですもんね。パワースポットみたいな(笑)それが過去数回のリハですでに感じられていることなので、なおさらです。



玉木 優

パワースポット!エネルギーの集合体ですね。いい表現だと思います。
これからのスライドジャパンの活動として展望はありますか?



黒金 寛行


まずは今夏の三公演の成功。それから、まだ具体性はないですが、長い期間かかっても、日本全国各地を回ってみたいです。それから、発足の時にも話題に上っていましたが、世界の主要フェスティバルに呼ばれるようなグループに成長すること、また逆に主要なプレイヤーを日本へ招聘するような活動がしたいです。海外も含め、色々な場で演奏していけたら良いですね。


玉木 優

そうですね!ワクワクします。
演奏の面ではどうでしょう?


黒金 寛行

それぞれの持っているテクニックや音楽性を結集させて、良い演奏をするのは第一なんですが、何か意外性というか、オモシロイ要素も盛り込んでみたいです。といっても僕にそういう発想あんまり浮かばないんですが(^_^;)ムノツィルブラスとか、コレクティヴみたいな、笑いや驚き要素みたいな。


玉木 優
従来のクラシックコンサートのかたちだけではなく、広く考えるということですね。しっかりとした演奏をしつつ、他の要素も持ってくるというか。



黒金 寛行


そうですね。ただ、ホントに演奏が超一流だから、他をやったときにカッコいいんだと思うんです。いずれ何かアイデアが降りてくれば(笑)


玉木 優

そうですね。ちょうど佐藤君と話をしていて、彼はガンダムの音楽を映像付きやりたいと言っていて、アイデアとしては面白いんじゃないかなと思いました。従来の形に捉われない活動は僕もすごく魅力的だと思います。



黒金 寛行


全くその通りですね。ガンダム(笑)僕はよく分からないんですが、面白そうだとも思います。そういう実験的なことをやって行けるメンバーだとも思ってるので、どんどん新しいことをやってみたいですね。


玉木 優

そうですね^_^
では、黒金君個人の活動として、ゴールや目指しているものなどありますか?


黒金 寛行


人生とかすごく大きな意味でのゴールや目指しているもの、というのは具体的には定まっていないです。活動していくなかで、影響を受けるものや考え方も変わっていくでしょうし。
今現在はソロもアンサンブルも、積極的にやっていきたいと考えていますが、やっぱり一番好きなのはオケで吹くことです。「こいつが座ってると違うね」と思ってもらえるようなバス吹きになりたいです。アンサンブルやソロが調子よく吹けている時はオケでのプレイも調子良い、と相互に影響し合うと思っているので、バランスよく自分の音楽を高めていけたらと思います。




玉木 優
なるほど。
最後に、コンサートに来てくださるお客様にメッセージをどうぞ!





黒金 寛行


インタビューの中にも、新しいことをどんどん~などありましたが、活動を続けていく中で色々と実験も、成果も、変化もあると思います。それも含めて僕は楽しみたいと思っていますし、お客様にもそう思ってもらえたら、嬉しいです。末長く、お付き合いをお願いします!


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さすが日本を牽引する若きバストロンボーン奏者、話をしていて考えがとてもしっかりしていて、成熟しているなと感じました。今回のコンサートシリーズでは、イウェイゼンのバストロンボーン・コンチェルティーノをスライドジャパンメンバーの伴奏で披露してくれます。また彼の故郷、福島県いわき市での公演も!お聴き逃しなく!

【ブログ連載・次回予告】
第4回目は東京佼成ウインドオーケストラの佐藤敬一朗さん。
5月24日日曜公開です。

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スライドジャパンウェブサイト
http://slidejapan.com

「デビューコンサートシリーズ Take Off」チケットお申込
関西公演・7月19日・西宮
東京公演・7月20日・上野
福島公演・7月21日・いわき