今月の18〜19日に「My山の日」を貰って、東北の鳥海山(日本百名山、標高2236m)に登山に行ってきました。

鳥海山は、山形県と秋田県の県境に在る山で、庄内平野から立ち上がる円錐形の山容から「出羽富士」の異名をとる美しい山です。

天気は、日頃の行いが良いからか(?)、予報通りの連日晴れ!

前々から登ってみたいと思っていた山なので、最高の条件で登山できて感無量です。

初日のコースは、最もクラシカルな「吹浦口コース」
大平山荘→河原宿→鳥海湖→七五三掛→千蛇谷→御室小屋(山頂小屋)→山頂往復(コースタイム6時間15分)

最寄駅を始発で出発し、新幹線と特急いなほを乗り継いで遊佐駅まで

 

途中、きれいな日本海

 

遊佐が近づくと、車窓から鳥海山

 残念ながら、山頂付近は雲の中。。。

 

乗り継ぐこと5時間40分で、ようやく、山形県の遊佐駅に到着(10時47分)

プラットホームに降りると、茹だるような暑さ。。。おそらく30°越え💦

この気温で登り出すと思うだけで汗が出てきそうな。。。



乗合タクシーで大平(おおだいら)山荘着(11時35分)

天気は、上々♪

ここから登山口までの車道がけっこう長くて、暑い!

登山口に着く前にすでに、汗だくです💦

大平口登山口(11時48分)

コースタイム5時間30分位のところ、山頂小屋の小屋番さんに「16時30分までには到着」するように言われていたので、直ぐ出発!

最初は樹林帯を進む

陽射しがなくても暑い暑い。。。💦

見晴らし台までくると視界が開けて日本海が眼前に!

 

大平山荘が下方に小さく見えます

 

高度をかせいで涼しさを得るために先を急ぐ

雲はあれども、青空にテンション上がります!

次第に高山植物もチラホラと ♪

 

クルマユリ

 

チングルマ

 

群落も♪

 

ニッコウキスゲ

 



雲がモクモク

夏山!って感じです♪

河原宿(13時13分)

奥に初雪渓!

なかなか大きな雪渓です

 

昼間で雪も緩んでいるのでチェーンスパイクなしで進みます

 

雪渓の上は、ヒンヤリしていて気持ちよいですねー!


雪渓を抜けたら立派な登山道

最も歴史のあるコースというのも分かります

高度を稼ぐうちに、鳥海山の外輪山が見えてきました♪

高山植物も沢山です♪

 

鳥海山固有種のチョウカイアザミ


高山植物を愛でながら、お楽しみのトマト


ニッコウキスゲの群落の中を進む


鳥海湖への分岐(13時37分)


小さな雪渓をトラバースして


鳥海湖に到着(13時45分)


行きの乗合タクシーの運転手さんの親父さんが、その昔 鳥海湖で泳いだとのこと!

鳥海山の雪解け水で、相当寒かったでしょうね(笑)

鳥海湖を抜けると、外輪山がさらに迫ってきます


小さいながらも勢いのある沢

 

沢の流れで涼をひと時 ♪


たおやかな稜線が続きます

 

 

 

鳥海山の新山がガスの間から顔を出しました♪


外輪山・千蛇谷(せんじゃだに)の分岐(15時6分)

千蛇谷(せんじゃだに)へ向かいます

千蛇谷の雪渓


ガスが出ていたので、転石リスクが少々心配に

素早くトラバース

渡ってきた雪渓を振り返る


ちょうどこの頃から山頂付近はガスが晴れてきて、綺麗な青空♪


鳥海山新山(山頂)もガスが切れました!


山頂までの最後の雪渓


千蛇谷雪渓を振り返る

山腹辺りは、ガスの中。。。山頂辺りに溜まっていたガスが冷えて降りてきています

雪渓を越えると、なかなかの斜度

山頂まで、もう一息!

途中、トマトでリフレッシュ


山頂小屋が見えてきました!


山頂小屋に到着(16時34分、4時間40分で完歩)

生ビール売ってますね〜😁

小屋で泊まりの手続きをして、ザックを置かせて貰ってから山頂へ向かうことに

コロナ対策なのか、個部屋を用意して頂きました!
有り難いことです。

一息ついて、いざ山頂へ!

大きな岩が多くて、なかなかハード

途中岩の割れ目を通過することも


鳥海山頂(17時11分)

 

自撮りで記念撮影 ♪

 

山頂の西側にもピークがあるので行ってみることに


西側のピークからは、今日歩いてきたコースと日本海を雲一つなく望むことができました^_^


高気圧に覆われているので風もなく、山頂なのに暖かくて快適!

さらに、夕方の時間なので日帰り登山者は下山していて、山頂には自分も含めて2人だけ

朝から登ってお昼に山頂に着いていたら、山頂はガスの中で沢山の人だったことを考えると、昼間に登り始めて夕方に山頂に着くのも悪くないですね(山麓での酷暑がキツいですが)

山頂でしばしのんびりして、小屋に戻って食事です

今回は、早茹でパスタにパスタソースやカレーレトルトをかけた簡単なもの

その他、ナッツや煮干しでアミノ酸を補い、トマトでビタミンC補給です

ここで、生ビールが飲めることを思い出し。。。アルコールで水分が奪われることを知りつつも、登頂記念に一杯頂きました!


冷えたビールが身体に沁み渡ります !


夕食後のお楽しみは、日の入り

雲一つない水平線に日が沈む。。。

日本海に沈む夕日を拝める山は、あまり無いと思うと、綺麗に拝めてラッキーでした

南の空を見上げると、紫色のグラデーションの中に月が浮かんでま


夜中に小屋の外に出て、夜空を見上げると、正にプラネタリウムそのもの♪
天の川もバッチリ見えました(スマホのカメラでは撮影できず、残念!)

初日は、山麓の酷暑を除いて、様々な高山植物、雪渓歩き、美しい日の入、満天の星空等、とても満足のいく天国のような山行でした ♪

ただし、その晩に地獄をみることに。。。(その話については、別にお伝えします😅)

 


二日目のコースは「湯の台コース」を鳥海山荘まで下ります
山頂小屋→山頂で御来光→七高山→外輪山縦走→心字雪渓→滝の小屋→鳥海山荘

コースタイム6時間40分、高低差1700mでなかなかハードなのと、12時20分の乗合タクシーを予約しているので、あまりのんびりとできないスケジュールです

なので、ご来光を拝んだら直ぐ出発できるように、二日目は3時に起床し、ご来光前に朝メシです

3時半位になると、空も白んできました

山頂にはガスは無く、綺麗な御来光を拝めそうです。期待が高まります!

再び、山頂への岩場を進みます

 

2回目なので、サクサク進め、水平線が紅くグラデーションになる頃には、山頂へ


再び山頂(4時5分)

日の出前の水平線の紅いグラデーションは、何度観ても神々しい♪

遠く北方には、男鹿半島


北東方面に、岩手山


南方には、月山


そしてついに、ご来光(4時23分)

雲のかからない綺麗な朝日です♪

朝日が出たら、もう一つのお楽しみの「影鳥海」が待っています

「影鳥海」とは、朝日に照らされた鳥海山の影が日本海に落ちて、まるで影の山が日本海にそびえているように見える現象です

直ぐに山頂西側のピークに移動して。。


日本海を見下ろすと、ぼんやりとですが、早くも影鳥海


10分も経つと、ハッキリした影鳥海を拝めました^_^


影鳥海とツーショット♪


約30分かけて最高のご来光と影鳥海を堪能して、名残り惜しい中、先を急いで山頂を後にしました

小屋に戻って素早く準備をし、七高山に向けて山頂小屋を出発(5時9分)


七高山への途中で、チョウカイフスマ

鳥海山を代表する固有種の一つ♪

七高山への雪渓トラバース

早朝で雪が締まっているので、チェーンスパイクを装着

振り返るとなかなかの斜度の雪渓

足を滑らせたら止まらない可能性も。。。

外輪山に上がると七高山は目の前


七高山(5時29分)


七高山から外輪山を望む

ほぼ水平です

天空散歩♪


途中、リンドウ


イワブクロ


キタヨツバシオガマ


天空散歩は続く♪


外輪山から西を望むと鳥海山(新山)

左下には山頂小屋

東方の山並みが美しい ♪


南方には、月山


外輪山の一つ、伏拝岳に到着(6時2分)

山頂には、石仏がいらっしゃいます

伏拝岳から初日の縦走路を見下ろす

 

千蛇谷の大きな雪渓

 

雪渓の上部に亀裂が。。。!

雪崩が起こらなければよいのですが。。。


ここの分岐で外輪山とはお別れ

後は、湯の台方面に向けてひたすら下っていきます

下っていくと、目の前には「心字雪渓」

 

ハクサンシャクナゲ



コバイケイソウの群落

 



一つ目の心字雪渓  


チェーンスパイクを装着して雪渓をトラバース

凍結しているところも

二つ目の雪渓はかなり大きいです 

小氷河といわれるのも頷けますね♪

 

河原宿の小屋まで夏道を外れて雪渓を下っていきます

外輪山を振り返る


20分程、雪渓を下って、河原宿に到着(7時28分)


河原宿の小屋

残念ながら、現在は営業していません

河原宿で暫し休憩



残り少ないトマトでリフレッシュ

湯の台コースから見上げるたおやかな外輪山を充分に堪能してから、急ぎ滝の小屋へ向けて出発


滝の小屋が見えてきた


時間が押していたので、滝の小屋をスルーして先に進むと、とたんに登山道が整備されなくなっていて。。


藪漕ぎになるところも多々


道を見失ったと勘違いするようなところも。。。


滝の小屋から下はあまり歩かれていないようでした^^;

標高が600m位に下がったこともあり、気温が上がってきましたが、幸い樹林帯の中なので、そこまでキツくなくて助かりました^_^

ブナの原生林を進む


かなり立派なブナの木

 

手の大きさと比べると幹の太さが分かりますね

ブナの木からエネルギーを頂きました ♪


宝来山頂(9時44分)

ここから鳥海山荘までのコースタイムは約1時間
鳥海山荘に11時には着きたいので、けっこうギリギリです^^;

先を急いで、ついに鳥海山荘に到着(10時34分)!


鳥海山方面を見上げると、既に山頂辺りはガスの中。。。

夏山は10時位になると、水蒸気が温めてられてガスが上がってくることが多いので、出来れば夏山は泊まりで行きたいものです

乗合タクシーの時間が迫っているので、早速温泉を頂き、下山ラン

庄内豚のヨーグルト仕立て(名物の鳥海ヨーグルト使用とのこと)

そして、最後の〆は生ビール♪



今回の山行は、鳥海山固有種(チョウカイフスマ、チョウカイアザミ)も含めた沢山の高山植物、雪渓歩き、夕日と御来光、影鳥海。。。楽しい体験が満載で、まるで「天国」のような山旅でした。

 

しっかり充電できたので、猛暑の夏でも施術に精進できそうです!

 

この天国編の続き、鳥海山行の地獄編もブログで書いていきたい思います。。。😅

 

地獄編は、こちら ↓