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2008年の作品です。(日本未公開?DVDはアリ)↓
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336038
先日、TV「アンビリバボー」でこの作品の内容を放送していたのを観て
以前、機内で観た作品を思い出しました。実話です。


(ウロ覚えで恐縮ですが^^;結果まで述べた雑感です)



自動車のワイパーの特許をめぐり、何十年も大手会社フォードを相手に、
ほぼ一人(with家族)で戦いぬいた大学教授カーンズ氏の、執念と感動の物語です。
何たって、実話ですからね……。


開発した間欠ワイパーの特許を取得したカーンズ氏は、大手自動車メーカーのフォードに
プレゼンします。フォード側も最初は乗り気でしたが、突然、契約破棄。
とまどうカーン……。


なのに、後日、そのワイパーはフォード車に装備されていることを知り、猛抗議!
しかし、フォードの答えは、自社開発だと言うのです!(よくもまあ、イケしゃあしゃあと……)
ありふれた材料を使っているのだから、特許侵害には当たらない、と言ってたかも…。


場合によっては、特許も無効になるかもしれず、どん底に落とされるカーンズ氏(with家族)……。
たかがワイパーと言うなかれ!されどワイパーなのであります。
地味な素材の組み合わせで出来た間欠ワイパーではありますが
要は、その思いつき(Flash)を誰がしたのか、誰の知的財産かと言うことなんですね。


裁判までに何年もかかって、資料集めやら、圧力やらで本当に大変です。
裁判されたくないフォードは、お金で解決しようとしますが、お金の問題じゃないんですよ。


腹が立つワ!フォードはそういう会社だったの?
法廷のシーンも、屁理屈をこねてきて、ホント、嫌な感じ。
元々、ズルイことしたのはフォードなのに……。


ああ、でも、このままではカーンズ氏、負けてしまう……(T_T)(←ヤキモキする見せ場)
でも、カーンズ氏も負けてません!上手いことを言って、裁判の勝利をこっちへ引寄せるのです。
それは……(←気持ちイイ見せ場☆)





▼▼▼▼ネタバレ?


文学作品は、それぞれの独自性がありますが、使われている素材である言葉は普遍的なものです。
ワイパーも、素材はありふれたものだけれど
独自に工夫開発したことに、特許の価値があるということなんです。


余談:音楽の盗作訴訟で被告の作曲家が、
音楽はドレミ~と限られた音の組み合わせでしかないんだから、
似たように聴こえてしまうこともあるんじゃないか、と言うようなことを言ってたなと。


▼▼▼▼


30年近くも戦い抜いて、やっと認めてもらった事実と価値。


何にも代えがたいものを得たと思いますが
失ったものや時間もあるんだろうな…などと思っていました。(マイナス思考…?)


そうしたら、TVではカーンズさんの長男さんのことも見せていました。
父を助けて、調査の仕事(法律含む)を長年してきたノウハウを生かし、
その道のプロになっているとのこと。
長い訴訟・裁判生活でしたが、苦労も悪いことばっかりじゃないんだな~と思えたことも
希望の光(←Flash?笑)になってくれました☆


カーンズ氏には深刻なことだったと思いますが、家族の支えがあったからか、
ファミリーのほのぼの感が、漂うような作品だったと思います。
それほど重くなく、かつ、最後は気分よく♪観られたように、記憶しています。


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