知人の紹介で勤めだしたホテル。
業務がきつくなってきたのは分かっていたのだが、
なかなか言い出せず、体に無理をしながら、
何とかシフトをこなしてきた。
それでも、朝どうしても起きれない日が時々訪れた。
しかし、弱音を吐いては格好悪いと言い聞かせ、
無理を続けた。
翌月のシフトを見たとき、これでは体が持たないと、
総支配人に意を決して直談判してみた。
答えは「NO!」
やむなく、シフトに従ったが、歩くのがやっとで、エレベーターに乗ると、
必ず壁に寄りかかってしまう。
電車に乗ったら若い女の子に席を譲られてしまうほど、
疲労困憊に見えたのだろう。
一月頑張ったが、翌月のシフトを渡されたとき心が決まった。
全く同じシフトだった。
知り合いの紹介だったので、社長に直接連絡をした。
総支配人のシフトに従えないのなら、居てもらわなくてもいいというのが答えだ。
会社は個人を守ってくれないとつくづく感じた瞬間だった。
自分よがりかもい知れないが、そのホテルにはかなり貢献したつもりだ。
その見返りが辞めてもいい。
世知辛い世の中とは良く言うが、ノックアウトされた感じだ。
決めてからは早かった。
転職が多い私ではあるが、次の勤務先が決まっていないまま会社を辞めたのは
初めてのこと。
しかも、もうすぐ50歳になろうとしている。
しかし、いざこざが無くスパッと辞められたので後悔は無い。
