物価と名目GDPと産出量 | グレッグのブログ

グレッグのブログ

ブログの説明を入力します。

僕の職場の人もたまにブログを見てくれます。

その方たちから疑問をぶつけられることがあり、今回はよく聞かれる疑問点の中から物価と名目GDPと産出量について書いてみたいと思います。

勿論、僕は経済学部出身でもありませんし、独学の経済学オタクです。

間違いがあれば遠慮なくご指摘ください。


僕が経済学を眺めるとき、いつも頭の中によぎるのは貨幣数量理論です。

mev = PTです。

mはマネタリーベース eは貨幣乗数 vは貨幣の流通速度 Pは物価 Tは産出量です。

景気が良い状態にしたい、景気の波がなくいつも安定した経済にしたい。

それがひいては日本の国力を上げていく。

そう信じています。

そして景気が良い、経済成長している、というのはTが産出量が継続的に伸びていくことに他なりません。

安定して産出量Tを上げたいわけです。

それにはどうしたらいいか?


まず左辺を上げなければならない。

しかし、マネタリーベースは日銀がおカネを刷ることで上げられますけど、借金の量(e) 消費の量(v)が低迷して左辺が増えず、右辺が増えない状態が続いています。

物価が3%になるまでおカネを刷り続けます、と市場に政府が約束し実際マネタリーベースを増やしていけば市場は貨幣を財やサービスに変更していくと思うんです。なぜかと言うと、貨幣は毎年3%ずつ価値が落ちていくことが決定的ですから。逆に財やサービスの値段は毎年上がっていくんですよね。貨幣で保持するのは毎年3%ずつ損になる。今おカネを持っていらっしゃる方はおカネを財やサービスの購入に変更していくと思うんですね。

そうすれば産出量は増えると思うんです。


まず財やサービスの需要量が増え、日本の生産能力が追い付かなくなって初めて物価が上がってきます。

つまり名目GDPである物価×産出量が上がってくる。

日本にはGDPギャップという生産能力の余裕が20兆円は少なくともあるようですから、金額にして20兆円需要が増えてもまだ物価は上がらないはずです。

つまり今すぐにでも日本人は豊かになれる。

しかし、インフレの国ではすでに需要量が生産能力を超えていますから、これ以上の金融政策では豊かになれません。

ここがデフレの国とインフレの国の違いです。


でもこの物価は正確にはGDPデフレーターと言われるもので実際の価格から、輸入財価格を引いてしまったあとの価格なんですね。だから原油や資源を始めとする輸入品の価格が上がっても国内のGDPデフレーターは増えないわけです。名目GDPが国内の1年間の所得ですから輸入におカネが流れても我が国の所得は増えないと考えれば分かりやすいかもしれません。


インフレ誘導することで円安になれば当然輸入価格は割高になります。

ですからGDPデフレーターより実際の物価はむしろ高くなるでしょう。

ですが、我々の目標は産出量Tを継続的に上げていくことですから、少々の物価上昇に耐えなければならないというのが私の考えです。