概要

 公開日:2015年6月19日
 日本公開日:2015年7月18日
 上映時間:94分

 次作:インサイド・ヘッド2

  あらすじ

 アメリカのミネソタ州で暮らすライリーという女の子がいた。女の子の頭の中には、ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリの5つの感情が生まれ、ヨロコビをリーダーとしてライリーを幸せにするために「司令室」で日々奮闘していた。しかし、カナシミは常にネガティブで役に立たないと思われていた。
 11歳になったライリーはミネソタ州からサンフランシスコに引越しをする。しかし、引越しのトラブルや新居への不満からライリーの感情は不安定になる。翌日の転校初日、ライリーの自己紹介の最中にカナシミが「思い出」に触れたことで、ライリーは泣き出してしまう。そこで初めてカナシミの色をした「特別な思い出」が作り出され、ライリーに新たな性格が作られそうになる。それを防ごうとしたヨロコビと、さらにそれを引き止めようとしたカナシミが揉み合ったことで、「特別な思い出」たちが散らばり、チューブで「長期記憶の保管場所」へ吸い出されそうになる。ヨロコビとカナシミはそれを止めようとするが、結局「特別な思い出」とともに吸い出されてしまう。2人は「特別な思い出」を持って、ライリーの性格の1つを示す「おふざけの島」を経由して「司令室」に帰ろうとする。
 「司令部」にはイカリ、ムカムカ、ビビリの3人が残ったが、3人の感情では両親との会話にうまく対応できず、結果として「おふざけの島」が崩壊してしまう。ヨロコビたちは今度は「友情の島」を経由しようとするが、ミネソタでの親友のメグにもう気の合う友達ができたと知って、「友情の島」も崩壊してしまう。
 そんな中、ヨロコビたちはライリーの幼い頃の空想の友達であるビンボンと出会う。ライリーから思い出してもらえないことを悲しんでいたビンボンに、ヨロコビは「司令部」に着いたらライリーにビンボンのことを思い出させると約束し、ビンボンに案内を頼む。ビンボンは「司令部」へ向かう「考えの列車」に乗ることを提案し、「イマジネーション・ランド」へ案内する。ここではライリーの成長で不要になった空想の産物が解体されては、「記憶のゴミ捨て場」へ捨てられていた。ビンボンの持つ「月へ飛んでいくロケット」も捨てられてしまい、ビンボンはひどく落ち込んでしまう。ヨロコビは彼を励まそうとするもうまくいかない。しかし、カナシミが彼の話を聞くことでビンボンは涙を流し、その後落ち着きを取り戻す。その後、ヨロコビたちは「考えの列車」に乗り込むことに成功するが、ライリーが眠りについたことで列車は止まってしまう。ヨロコビたちは目の前にあった「夢の制作スタジオ」に入り、ライリーを起こそうと考える。ヨロコビは彼女を楽しませる夢を見せることで起こそうとするが、うまくいかない。カナシミがその夢を怖いものにすることで、ライリーは起きかけるが、警備員によってビンボンが捕まり、「潜在意識」の中に閉じ込められてしまう。ヨロコビたちはビンボンを助けるために「潜在意識」の中に入り、ビンボンを見つける。ビンボンはライリーが恐れるジャングルズというピエロに捕まっていた。ヨロコビたちはビンボンを救出するとともに、ジャングルズを誘導し、再びライリーの夢に乱入する。すると、ライリーは悪夢を見たことで眠りから覚め、「考えの列車」が動き始める。
 ヨロコビたちがビンボンと行動している間に、ライリーはアイスホッケーの入団テストがうまくいかないことで、「ホッケーの島」まで崩壊していた。それを見たイカリたちは、ライリーはミネソタ州に戻ったほうがいいと判断し、家出を思いつく。家出の過程で、ライリーがママのクレジットカードを盗んだことで「正直の島」も崩壊してしまう。その崩壊に巻き込まれ、ヨロコビたちが乗る列車は脱線してしまい、再び「長期記憶の保管場所」に戻ってきてしまう。さらには、最後に残った「家族の島」も崩壊しはじめ、その余波でヨロコビとビンボンは「記憶のゴミ捨て場」に落下してしまう。ライリーの「性格の島」がどんどん崩れていくことに焦った「司令部」の3人はライリーの家出を止めようとするが、ライリーは既にバスに乗り、感情を感じなくなってしまっていた。
 ヨロコビは「記憶のゴミ捨て場」で、「特別な思い出」を眺めていると、ヨロコビの色のその思い出にカナシミの色が混ざっていることに気がつき、カナシミの大切さを知る。絶対に「司令部」に戻る決意を固めたヨロコビは、捨てられたビンボンのロケットを使って脱出を試みる。ボンビンの自己犠牲もあり、ヨロコビは「長期記憶の保管場所」に戻ってくることができた。さらに、自分は役に立たないと思い込んで逃げるカナシミを探し出し、「イマジネーション・ランド」の仕掛けを利用して「司令部」へ戻ることに成功する。ヨロコビがカナシミに司令を任せると、ライリーが悲しみを感じ、家出を中断することを決意する。そして、家族のもとに帰り、自分の本心を伝えたことでヨロコビとカナシミの混じり合った「特別な思い出」が生まれ、すべての「性格の島」が復活した。
 その後、ライリーはサンフランシスコで幸せな暮らしを送ることができるようになった。

  登場キャラクター

  • ヨロコビ
  • カナシミ
  • イカリ
  • ムカムカ
  • ビビリ
  • ビンボン
  • ジャングルズ
  • ライリー
  • パパ
  • ママ