ヤマモモのジャム | ぽんのあれこれ

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徒然なるままに日暮し、スマホに向かいて心に移り行くよしなしごとを書き連ねます。基本的には忘備録。


気になったらお好きにコメントしていただければと思います。

  ヤマモモのジャム

生は食べたことがあったし、シロップも作ったことがあった。生はちょっとヤニ臭い香りがあって甘酸っぱく、なんとも例えようのない特異な果実でした。


シロップ漬けにしたものは置きすぎると種の苦味や雑味が強く出てあまり美味しくならなかったというか、途中で液から上げるべきだったなと思ったことがありまして。


今回はまた角度を変えてジャムにしてみました。




  下ごしらえ

ヤマモモを洗って、ゴミや埃などを落とします。丸くて柔らかい実なので潰しそうになるのであまり強くは握れず、ポロポロと地面に落とすものも多い上に若干のヤニがあるので結構土埃が付いてたりします。



一粒ずつ洗って水を切ります。悪くなったところは切り捨てます。


綺麗にしたヤマモモを水から五分くらい茹でます。ヤニとか灰汁が抜けるかと思います。柔らかくなったら水を切り、ザルなど大きめの目のこし網で種と果肉を分離させ、一粒ずつ種を取り除きます。これがひたすら面倒くさい…。


液と果肉を入れた液に砂糖を投入して煮詰めます。


途中とてもジャムじゃないような、木のような、怪しい匂いが少ししますが気にしないようにします…大丈夫これ?色味もなんか美味しそうじゃないし…なんだか凄くラズベリー入れて香りだけでもフランボワーズにしたい気分。


気分はその時点でもの凄くニュートラルだったので調理中の写真がありません。なんか失敗しそうな予感と半々って感じで作業してました。


  仕上げ

液がシャバシャバだったので少し砂糖を多めに入れてはみました。途中何度かしばらく煮詰めてはジャムテストをしてみましたが、どうもヤマモモは含まれるペクチンが少ないようで、ほとんど固まってきた感がありません。


ヤマモモのジャムを作るならペクチンは別途投入した方が簡単そうですねぇ。完熟イチゴなんかでも同じですが。


途中の味見で甘さだけがやたらと目立ったので、ここはレモン果汁を多めに投入して味のバランスを整えつつレモンのペクチンに頼ることにしました。


最後にブランデーで香りを付けてみましたが、ブランデーの香りが前述のなんとも言えない香りをある程度はマスクしてくれたようで、ちゃんとジャムと言って良いような味になりました。嗅いでみると香りはそこまででもないかな…


粗熱が取れてから味をみてみると少し砂糖が強いものの、酸味もあり、口に含めば香りもあり、それなりにちゃんとジャムになりました!



なんというか、凄く粒々してます。例えるなら真っ赤なニンジンピューレと言うか真っ赤なすりおろしりんごというか…


パンに付けて食べてみると、ワイルドな感もなりを潜めて個性と言えばそれまでかなという、普通に美味しいジャム。


まだほんのり温かく、固さはコンフィチュールと言った具合。かなりゆるゆるでペクチンなければこれが限界か…といった感じ。しっかり冷やしてどこまで固まってくれるかなぁ。


とりあえずさくらんぼの種くらいの種を取り出すのが凄く面倒くさい。これだけでなんだか諦めたくなる面倒臭さでした。簡単には分離しないし手は真っ赤になるし。