夜明けとともに
最後にグレの顔を見て早二年と3ヶ月…。
そろそろスランプは脱出したいところ。
午前四時半。東の空が明るんできたころ、福浦の港を出港です。
今日は出船の時間くらいが満潮で、あとは昼前まで引き潮の模様。
となると、鼻面周りは満ち潮釣り場が多いので交わすとして、ススキも水道に下ろすなら上げ潮が良いのでないとして、地蔵かコミツあたりか、野地、イサキ希望が多ければ本バエかなと予想。
更にお客さんは僕ら含めて3組6人。となるとフタゴから野地までかなと予想。
この時期の野地ははぐれ尾長か当たるので個人的には野地で良いなとか思ってました。中でも野地の船着きは僕にとっては好相性の釣り場。野地の船着きにあがれたらなと思ってました。
船を出してすぐ、「野地いくけん、船着きでいい?」との連絡。願ってもない大チャンス。
久し振りの野地の船着き
フタゴに二人、野地の丸バエに二人、そして野地の船着きに僕ら二人。
ここが野地の船着き。
ご覧のとおり足場は良く、横に広い釣り場で、サラシが絡み、時々ヒラスズキも上がる磯です。向かって右端は潮が通り、中央辺りから足元で49.5cmの口太を釣ってます。
また左側は一面サラシの模様ですが、こちら向きでヒブダイの80cmを上げています。
どちらも自己記録。
21極翔の1.2-530、09テクニウムにPE1.5、巧派グレの0を使ってグランドマックスの3.5号にあわせ尾長の7号とストロングスタイルで行きます。
いざ!
朝は満潮からの潮返しで向かって左側に潮が流れます。
エサ取りは沸くほどではないにせよ、一ヒロ位の深さにそれなりの数がいる模様。
素針をひかされて5投目。ウキが物凄い速度で海中に突き刺さります。
足元の根に潜るのを堪えて堪えて浮いてきたのは…グレ!よっっしゃ!二年ぶり!!
丁寧にネットインして見てみると…
お、お、お、尾長じゃねーか!!
うっひょー!
朝イチからやってしまった!
かかってる場所も我ながら完璧!
美しい…口太よりも側線有孔鱗数が多く、細かい鱗を持っているため、より繊細な印象を受けます。そしてなによりすっげぇメタボ体型。縦にも丸いし、お腹がはちきれんばかり。口太とは違って夏に産卵を向かえる尾長は、この時期に一番脂が乗ります。
擦れたハリスをカットし、結び直して次!
またもやウキがすっ飛んで…
今度はさっきよりも更に重たい!
緩めのドラグにしてたのもあり、かなり走られつつも竿を立て、ドラグを締めた途端、ドラグが逃がしていたパワーを完全に受けて先程よりも強烈な突っ込みを食らい敢えなくラインブレイク。これは止まらん。
夏の海の魚たちは寒の時期とは違いパワーも速さも桁違いです。
いやー、朝イチからこれとか今日はクーラーパンパンなんじゃね?配る先考えとこー。
なーんて、思ったのがいけなかったのか、このあとはひたすら素針をひかされ、10時頃からは魚っ気もなくなってました。
いかん。眠た…
潮返し
11時頃待望の潮返し。満ち潮が濁ってて、緑がかった潮でした。おそらく昨日の雨の影響でしょうか。
それでも少し反応は良くなり、足の裏サイズの小長が三連発。
良い当たりからある程度浮かせましたが、姿が見えそうな辺りで唇が切れてサヨーナラ。
松さんも尾長を掛けましたが敢えなくラインブレイク。松さんノーフィッシュで納竿となりました。
二年ぶりは嬉しい
正確には2年3ヶ月ぶりのグレ。ひたすら嬉しかったですね。港に帰ってからの計測では40cmジャストでした。42cm位あったのか…
何気に尾長の自己記録も更新。35cmから40cmにアップしました。
尾長ってのは強くて綺麗で、繊細でいて大胆で、海に揺らめく蜃気楼のように神出鬼没。これに執心してしまう釣り人の気持ちが少しわかった気がしました。
当日の模様
40cm尾長とった時はムービー回してなかったので動画ありません。自分が一番残念。その他の足の裏尾長とバラシのシーンはこちら。
竿:21極翔1.2-530
リール:09BB-X TECHINIUM C3000DXG
ライン:よつあみ G-SOUL X8 1.5号
ハリス:シーガーグランドマックス3.5号
ウキ:ガルツ 巧派グレ0
針:あわせ尾長7号