減量について | ファイト ファイト タノシイネ

減量について

減量といえば数々のエピソードがあります ボクサーなら誰もが経験する事


うちのジムの選手達の多くが残りの一週間で2~3キロを一気に落とし 計量当日に初めてリミットに到達するやり方です。


デビュー当初に自分が所属していた花形ジムでは花形会長がウェイトは早めに落とせという指導方針だったので、試合一週間前には一度はリミットまで落とす減量でした。


20数戦を経て 移籍したワタナベジムでもこの減量のやり方でやってました。


ワタナベの移籍初戦で今までの減量のやり方で一週間前にリミットに入れました。


すると、渡辺会長がビックリした顔で口調を荒げて『まだ早いよ! 落としすぎだ!』と少し怒られました。


花形ジム時代では花形会長が『よし!うまい!いいぞ~』なんて褒められてました…


それぞれのジム会長で減量の仕方、考え方は様々なんだなと思いました。


花形会長は現役時代はフライ級の言わずと知れた 名選手 渡辺会長はミドル級の東洋ランカー


この階級差も考え方、やり方の違いかもしれませんね


一概にどちらが正しいとは言い切れないし 自分に合ったやり方をキャリアと共に見つければ良いと思います。


だから初めのうちはいろんな人からアドバイスを受けるのも良いかもしれませんね


花形ジム時代のある先輩の話 その人は現役時代フェザー級~ライト級で戦ってました。


フェザー級(57.1)では苦しく 毎回試合当日は5キロリバウンドして 毎回変級勧告を受けてました。


ひとつ階級を上げSフェザー級(58.9)ではリバウンドは3キロほど


ライト級(61.2)で試合した時はあまり苦しくなかったのでリバウンドは1キロ程だったとか…

要するに先輩は3階級で試合しても試合当日の体重はみんな同じ約62キロだったという事です


果たしてベストクラスは何級だったのか?面白い話ですね


現在、私が指導している古橋大輔も一度、4キロ程、試合当日に増やして来て 勧告を受けてました…

古橋は同じ歳で仲の良い ウェルター級の岳たかはしの減量方法を参考にしたりしてました。


ただ、ウェルターとバンタムの体格差もあるんだから 何から何まで岳の真似して同じ量食べてちゃダメだよ! と注意しました。


ここ最近の試合は大きなリバウンドもせず 良いコンディションを作ってくるようになりました。


夏場の減量も大変だけど、汗が出なくなる冬場の減量も大変ですね…


古橋には絶対に全日本まで取ってほしいから これから来る冬場の減量もうまく乗り越えてほしいです。