小池都知事「学歴詐称疑惑」再燃 衆院東京15区補選“アウト ...

 

 疑惑の銃弾ならぬ「疑惑のpdf」

 

 40年ちょっと前に起きた事件、それは「疑惑の銃弾」というタイトルで『週刊文春』が連載記事を掲載したのです(1984年)。

 

 ある程度お年を召した方は、この事件を知っているかと思います。

 滞在していたロサンゼルス市内の駐車場で三浦和義夫妻が銃撃され、彼の妻は意識不明の重体になり(のちに死亡)、三浦は足を撃たれた事件だった。

 当時「悲劇の夫」としてマスメディアに登場していた。

 彼は、保険金1億5千万円を手にする。

 これが保険金目当てに仕組んだ事件だと騒がれた。

 

 今度は、「疑惑のpdf」と勝手に私が付けました事件(になるかどうか?)が新たに勃発しました。

 

 渦中にいるのは、東京都知事の小池百合子氏です。

 彼女の側近であった小島敏郎氏の爆弾発言が波紋を広げています。

 それは小池知事のカイロ大学の学歴詐称疑惑の問題です。

 2020年に、この学歴詐称事件、小池氏の「カイロ大学卒業」には疑惑があると『女帝 小池百合子』(ノンフィクション作家・石井妙子著)が発売されました。

 この時は一旦、駐日エジプト大使館がFacebookに小池氏の卒業を認めるカイロ大学声明を掲載して沈静化を図ったが、この声明は小池氏の依頼によってジャーナリストが執筆したものだと、元側近の小島氏の手記で明らかにされたてしまった。

 

 小島氏の手記には、

 

 『そこで小池氏は6月6日に小島氏を呼びだし、疑惑払拭に向けて相談をした。小池氏は相当憔悴していた様子だった。手記にはこう記されている。 〈「卒業はしているんですよね?」  彼女は即答しました。 「しているわよ」  私は率直に聞きました。  「卒業証書や卒業証明書を見せればいいんじゃないですか。それがあれば通常、それ以上の証明は求められません。それはあるんですよね?」  

 小池さんは言いました。 「あるわよ。でもそれで解決しないから困っているのよ」〉  

 そこで小島氏は、カイロ大学学長から「卒業したこと」を明言する声明文のようなものを、pdfなどで送ってもらえばいいと考えて「カイロ大学から、声明文を出してもらえばいいのではないですか」と助言した。 

 翌日、小池氏からメールが届く。カイロ大学の声明文の宛先は、小池氏宛てでいいか、内容はどのようなものがいいか、小島氏に聞いてきたのだ。小島氏はこの問い合わせには答えなかったが、2日後の9日、駐日エジプト大使館のフェイスブックにカイロ大学の声明が掲載された。小島氏はあまりの手回しの早さに驚いたという。

 

 カイロ大学声明の効果は絶大で、疑惑を追及する声は一気に沈静化した。そして小池氏は圧倒的な得票数で再選を果たした。  だがその後、小島氏は疑念を抱くようになる。本当に卒業しているのなら、なぜあんなに憔悴していたのか。

 もしかしたら、本当は大学を卒業していないのではないか。だとしたら、自分は疑惑の“隠蔽工作”に手を貸してしまったのではないか。  

 しばらくして、小島氏は小池氏のブレーンだった元ジャーナリストのA氏から「実は駐日エジプト大使館のフェイスブックに上げられたカイロ大学声明は、文案を小池さんに頼まれ、私が書いたんです」と打ち明けられた。  カイロ大学声明は、小池氏がA氏に依頼して作ったものだったのだ。 

 

 6月9日の午後2時9分、大使館のフェイスブックに声明文がアップされると、樋口さんからA氏に「出た」旨が伝えられました〉  再選後、A氏が小池氏に会った際にはこうお礼を言われたという。 

 〈開口一番、「エジプト大使館のフェイスブックに載っけるというのは、私、思いつかなかったわ!」と、上機嫌で言われたそうです〉』

 

 小池百合子氏は、腹黒い女なのか、それとも都民の見方なんでしょうか?

 また、「疑惑のpdf」は、今後どんな形で推移していくのでしょうか???

 

 それにしても、『週刊文春』って怖いね・・・