私「大丈夫ですかぁー」

 

とめさん「死んだぁ」

 

私「あっ、とめさん死ぬときは死ぬって事前に言って下さいよ!」

 

とめさん、肩を揺らす。

 

週に一回訪問鍼灸を受けている認知症の88歳のとめさんと毎週同じやり取りをしています。

 

このやり取りをするのが密かに楽しみであります。

 

 

 

人が生きる為に与えられた最高の武器は「忘却」である。

 

 

 

僕の好きな作家の小説に出てくるセリフです。

 

 

施術の後はお茶をいただいたり、

 

ストーブのに放り投げられられた銀紙の中のサツマイモをほくほくやります。

 

 

忘れやすいとめさんですが、

 

水曜日の11時はお灸の時間という事は最近覚えてくれいるご様子です。