人生の課題を避ける自分をみつけたときに

すると効果的なことは、

避け始めたのがいつなのか?を

具体的に見ていくことです。

 

いつなのか?を具体的に見ていく、とは、

過去のどの”瞬間”なのかを特定して

その”瞬間”の前後にある出来事

具体的に見ていくことです。

 

そうすることで、

なぜ自分はその課題を

避ける選択をすることとなったのか

という問いに対して、

自分自身がはっきりと納得できる答えが

見つかるのです。

それがわかると

ああ、なるほど、それで自分は

その課題を避ける選択を

し続けることとなったのか」と

思わず膝を打つような

納得感を得られるのです。

 

そんな納得感を得られると

その課題をそれ以上避ける意味についての

感じ方が変わっていきます。

 

今まではその課題を避けることで

実現できる目的があると信じていたのが、

その課題を避けずとも

その目的を実現できる方法を見つけることで

その課題を避ける必要を

感じなくなっていきます。

 

その感覚を

「ゆるす」とか「ゆるし」などと

表現する人もいます。

アルフレッド・アドラーは、

失敗したことを明確に理解するなら、

その準備が十分だった理由を

早期の子ども時代に探求すべきだ

と指摘しています。

 

つまり、

人生の課題に直面したときに、

その課題の解決を目指さず、

反対に避けようとすることをなぜ始めたのか

を明確に理解するなら、

1~3歳の頃に何があったために

その課題を避けることとなったのか

見つけようとするべきだ、ということです。

 

アドラーの時代の「早期の子ども時代」は

現代でいえば、3歳くらいまでのこと

(人によっては6歳くらいまで)

と置き換えられます。

 

そうでなくても、

年齢を特定せずに

最も古い記憶」としても大丈夫です。

これは人によっても状況によっても

様々なのですが、

ここではわかりやすくするために

例をあげてみます。

 

例えば、

大人の男性と良好な関係を持ちたくない

として、仕事の課題、すなわち、

仕事関係において、そのような人との

良好な対人関係を築こうとしていく取り組みを

避け続けているとします。

 

「大人の男性と良好な関係を持ちたくない」

との思いを持ったはじめを探すのです。

 

そう思い始めた最初には何があったのか?

その出来事を探すのです。

 

それを探して、

例えば「父親に怒鳴られた出来事」を

思い出して、

「もっとちゃんとしろ!バカ!!」

と言われた”瞬間”に、

「自分は大人の男性と良好な

関係は持ちたくない」

と決心した、とわかった。

 

なぜなら、こちらの話を聞いてくれないし、

一方的に怒鳴りつけるし、

「バカ」というひどい言葉を

ぶつけられるから。

 

すなわち「ひどく悲しい思いをする」から。

 

それは、

関係が良好であればあるほど

”悲しい思い”も増えるという意味です。

信じていた人に、

突然手のひらを返されたような、

裏切られたようなことにならないためには、

「大人の男性と良好な関係を持たない」を

すればよいのだとなったわけです。

 

それがあるために、

仕事の対人関係においては

”大人の男性”と見える相手に対しては

関係をなるべく疎遠にするように

振舞ってきた。

 

このように自分自身に対して

なぜ”大人の男性”を

避けるようになったのか

について明確な説明ができ、

それについて納得できたとすると、

もうすでにこの課題については

変化が起きています。

 

「なんだかよくわからないけど、

”大人の男性”とは仲良くなってはいけない」

という状況から、

裏切られるのが嫌だから

”大人の男性”とは仲良くなりたくない

つまりは、

裏切られたりして悲しい思いをするのではなく

安心安全を感じていたい、との目的を

自分は持っているのだとわかったとします。

 

それがわかれば、

安心安全を感じながら

仕事の対人関係を良好なものに

していく方法として、

今の自分にどんなことができるだろう?

解決に向けて創造的になっていけます。

 

もちろん、

このような取り組みは

一人でもできますが、

一人だとかなりの時間がかかるでしょう。

 

そこで、

訓練されたメンタルコーチの

手を借りることで、

本人の目的と勇気にもよりますが、

早い人なら1回のセッションで、

かかっても数回のセッションで

肌で感じる自己変革を実感できるでしょう。

 

そうした変革を成果として

コーチの存在意義があるのです。

 

 

 

 

 

お読みいただき、

ありがとうございます。

 

プロコーチ11年目、常楽でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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