■話した後にその通りにしないとき

例えば、

「これからどこいくの?」と訊かれて

「本屋に行くところです」と答える。

 

その相手と別れてすぐに

用事を思い出して、

本屋ではなく衣料品店に行った。

 

行ったら思いのほか時間を使ったので、

今日は本屋に行かずに帰ることにした。

 

 

また例えば、

帰り際に

「これからコーヒーでもどう?」

と訊かれて、

「今日はもう疲れてしまったので

帰って休みます」と答える。

 

その後、帰宅してみると、

意外と元気だったので、

休むことはやめて

もう一仕事しようと、

張り切って作業を進めることにした。

 

 

またまた例えば、

今年の夏は海水浴にたくさん行きたい!と

周囲の人によく話していたけど、

実際に夏になってみたら

暑すぎて海水浴に行く気も起きなくなって、

海水浴に行くのはやめることにした。

 

 

こんな感じのことは日常的、

という人もいます。

 

一度話したことを

その相手に無断で変える。

 

それを問題としない、

ということです。

 

■幼い頃の経験が関係ある可能性

でも、

例えば幼い頃から

親と約束したわけじゃないのに

さっき〇〇って言ったじゃないか。

なんで変えたの?

なんて変更理由を

よく求められて育った人だと、

なかなか難しかったります。

 

そう訊かれて

「なんで変えたのか」を親に説明しても

そんなの理由にならないよ」とか

一度言ったのなら、ちゃんとやろうよ

とか言われて、

親が納得するまで解放して

もらえなかったりすると、

大人になってからも

一度言ったことを変えるのに

抵抗を感じてしまいがちです。

 

約束したわけじゃないけど

無断で変更したら

約束を破るような気持ちになって

相手に悪いから

言った通りにしないといけないとの

思いにとらわれてしまう...

 

実際に話した後に

無断で変更したときに、

今は相手が責めてこなくて

問題視しないとしても、

「いつ問題視されるのだろう」と

恐怖を感じてしまう...

 

その恐怖に対処するために

一度話した相手に

「さっき言ったことだけど、

変更しようと思います。」と

変更の許可を得ようと話してみても、

「え?好きにしたら良いのでは?」と

怪訝な顔をされてしまったり、

変人扱いされてしまったり。

 

無断変更しても、

変更の許可を得ようとしても

どちらにしても問題となると

感じてしまって、

自分の中で無限ループ状態になってしまう...

 

結局、他者との交流を

なるべく減らすことくらいしか

対策がないと感じることもあります。

 

■約束との区別

大人になってからはある程度は

無断変更するようになったけど、

するたびにやっぱり自分は

悪いことをしている感じがしてしまう。

 

そんな状況では

自分を肯定することが

効果的です。

 

自分を信じられないと

自分のすることまで

信じられなくなってしまいます。

 

自分を肯定することは

自分を信じることにつながります。

 

その上で、

無断変更するときに

相手に損害が生じないかを

確認することです。

 

先の例であれば、

本屋に行くと言ったのに

行かなかったことは、

相手の損害にはなりません。

 

帰って休むと言ったのに

休まなかったことは

相手の損害にはなりません。

 

海水浴に行くと言ったけど

やめることにしたことは

相手の損害にはなりません。

 

この程度は

大きな問題にはならないのです。

 

もちろん、約束したならば、

扱いは変わります。

 

■通常は、重大なこととはならない

すべてについて話した通りに

行動することができたら

それに越したことはありません。

 

でも、すべてに対処しようとしたら

大変な手間がかかってしまって

現実的ではありません。

 

だから、

もし相手がそれを責めてきても、

相手は親ではないことを

認識することです。

 

そうすることで

対処しやすくなります。

 

その上で、

そんなに期待してくれてたんだとは

思いませんでした。ごめんね。

みたいに素直に謝意を伝えたりすれば

収まるでしょう。

 

それでも絡んでくる相手であれば、

自分を支配下に置きたい人である

可能性を確認することです。

 

他者を支配したい人は、

とるに足らないことでも

重大なこととする傾向があるためです。

 

 

相手が親の場合には、

自分の生命がかかっているくらいに

重大なことだと感じて、

親の納得を最優先にしてしまいがちです。

 

でも今は

自分も大人であり

相手も親でないのですから、

親と同じくらいに重大なことだと

する必要はありません。

 

通常は、

相手が無断変更に納得してくれなくても

自分の生命にかかわるほどの

重大なこととはならないのです。

 

たとえ、

相手から無断変更を責められても

ほとんどの場合は、

その時点でその変更経緯を説明すれば

なるほど、そうだったんですね」と

理解されることでしょう。

 

その一方で、

相手が家族などで

よく話す機会がある場合には、

変更する時点で

「やっぱり〇〇に変えようと思う」

みたいに共有できると

相手の安心を大切にできます。

 

 

 

 

お読みいただき、

ありがとうございます。

 

プロコーチ11年目、常楽でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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