■カウンセリング法のご紹介

「早期回想分析」とは
アルフレッド・アドラーの
個人心理学を学んだ
カウンセラーがする
カウンセリング法です。

私はコーチだし
形式ばった方法は
効果が限定されるので
使っていませんが、
お役に立つ方もおられると
思うので、ご紹介です。

■自分のライフスタイル

「早期回想分析」は
クライアントの10歳までの
印象的だった体験を
振り返ります。

なぜ10歳までかといえば
その時期の体験は
人生にとても大きな影響を
及ぼしていると見るからです。

その体験を詳細に振り返ることで
そこから次の3つの価値観を
見つけます。

ちなみに次の3つを
ライフスタイル(性格)と呼んでいます。

1、自己概念
2、世界像
3、自己理想

こう書くと
なにやら難しいです。

それぞれ対応して
簡単にすると、こんな感じです。

1、自分は〇〇という存在だ
2、世の中■■するものだ
3、1と2から導かれる理想

例えば
1、自分は会話が下手だ
2、世の中では会話が下手な人は敬遠される
3、だから自分は会話に依存せずに
 生きていかねばならない

または
3、だから自分は会話を訓練して
 上手にならねばならない

このライフスタイルが
現在の自分にもあてはまる場合も
少なくありません。

例えば
1、自分の家庭は貧乏だった
2、世の中、幸せは金で買えるものだ
3、だから自分はたくさん
 稼がねばならない

というライフスタイルを持っていて
結果、あれこれやってみて
「事業経営」にたどり着いて
経営者として成功していたり
する人もいます。

10歳までの体験でできた
ライフスタイルを知ることは
今の自分を知ることにも
つながる、というわけです。

今の自分の行動原理が
自分のライフスタイルを知ることで
客観的に見えてきます。

客観的に見える、ということは
制御しやすくなるということでも
あります。

子供の活発なエネルギーを
今の大人の自分で
うまく制御することで
今の自分の理想の実現に
役立てていけるという感じです。

■思考だけで終わらない

自分のライフスタイル(性格)は
意外とわかっていません。

それがわかると
「ああ、なるほど」と納得したり
膝を手で打って「そうか!」と
驚嘆したり
「なんだ!そうだったのか!!」と
驚愕することもあるでしょう。

自分がなぜそうしたがっているのか、
そんな謎が解ける人もいます。

ただ、この「早期回想分析」は
カウンセリング法なので
自分一人でやるのは難しいと思います。

また、実施する場合には
思考だけで進めるカウンセラーは
お勧めしません。

思考だけでなく感情や感覚(五感)も
扱う人でないとそれほど効果が
見込めません。

腑に落ちる、という感覚は
思考ではなく感情がもたらして
くれるからです。




お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ9年目、常楽でした。



ライフスタイルを構成する、3つの信念
自分のライフスタイルに自分が支配されてる状況