串木野港に帰港した後、翌日どうするのかを打ち合わせた。

南からのウネリが入るようなので、佐多岬方面に入ってヒラスズキを狙うか、桜島周辺で地磯からジグを投げてみるか、一気に玄界灘方面へ走って、宗像沖ノ島で青物を狙うかが案だったが、イマイチぱっとしない。


そんなとこに友人Mさん(仲間内で今年に入って最もヒラマサを釣っているお方)からメールが入った。

内容は要約すると「こちらも五島列島で強制撤収食らいましたので、明日は佐賀へ行く予定です。二神島は無理そうですが、馬渡島ならいけそうです。ヒラマサ釣れてますよ」

コレだ!

天啓とも言えるこのメールにリアクションバイトした僕たちは、Mさんにお願いして同行させてもらうことに。

…てかMさん、先月に引き続きGW五島列島に単独釣行って…いい感じで壊れていますねw



そして約370キロ北へ走って佐賀県唐津市へ。

軽く仮眠をして雨降るなか名護屋港を出船。

渡船は金盛丸を利用。

雨よりも風がちょっと強いのが気になる。


30分ほどで到着し、下ろされたのは大瀬という馬渡島の西側に位置している小島。すでに底物の方、カゴ釣りの方々が前夜から入っていた。

磯の中腹には谷間になっている平らな場所があり、テントが密集。風も防げて磯泊まりのしやすさは抜群。みんなで鍋を囲める広さが余裕である。寒い時期に来たいなぁ。。

Mさんは気になる磯があるので探ってみたいという理由で馬渡島本島の磯へ。

※納竿前に大瀬から撮った馬渡島


雨の影響か4時過ぎなのにまだ真っ暗。サラシはあるので、プラッキング用のタックル(パワーマスター110MH+セルテート4000+PE2号+リーダー8号)の用意と、ショアジギング用のタックル(ミュートス96HH+ステラ8000SW+PE3号+リーダー12号)をゆっくりと用意。


そして薄明るくなってからヒラスズキ狙いを開始した。

サラシをサラナ110Fで丹念に探るも、小型のアタリが数回あってキャッチできたのは40センチほどのヒラスズキ…っていうかヒラセイゴだけ。実は玄界灘では初めてのヒラスズキだったので、サイズはともかく嬉しかったりする。


全てのサラシを探り終えると青物狙いのショアジギングを開始。

撃投エアロ95gを使用するも、サイドからの風が強くてジグを飛ばしにくいうえ、PEラインが引っ張られてフォールさせにくい。フルキャストでボトムまでは50~70秒ほど。風と潮の影響を差し引いても十分すぎる水深。これはいけそう。


が、投げども投げどもさっぱりアタリがない。

そのうち波が次第に高まってきてMさんが本島から磯替わりしてきた。


そのMさん、渡ってくるとすぐに僕らの裏側の磯へ入り、すぐさまヒラマサ65センチをゲット。「足元に付いてたみたいですね」 とニコリ。流石釣りまくってるだけあって上手い…けど悔しい。


しばらくするとカゴ師の方が「向こうでナブラが出ているよ」と教えてくれたのでプラッキングタックルを持って様子を見に行くとこんな状況↓

※ざわざわしてるのは全部ハマチです


但馬でよく見るハマチのシラスナブラだった。

普通シラスナブラの場合、ベイトフィッシュがあまりにも小さ過ぎてルアーをまとも食ってくれないことが多い。試しにUさんがジグの後ろにリアフックをセットしてナブラにぶち込むと1発でヒット。「それはスレでしょw」と冷やかしてみたが、バラシてしまったので確認できず。


僕も撃投エアロ80gの後ろにST46をセットしてキャスト。

着水と同時に速引きすると一発でヒット。

まぁスレだろうな…と思っていたらちゃんと口に掛かっている。

Mさんに掛かったのも、Uさんのもみんな口だった。このハマチ、やる気満々。


※本気でハマチ狙いをしたらそれなりに数釣れたと思う

ハマチ45cmを2匹上げた後、ナブラがいたるところにあるのを無視して本命のヒラマサ狙いに集中。
しゃくりを変え、ポイントを変え、ジグを変えるもさっぱり反応はなし。

そして残念ながら14時に納竿。

僕らのGW遠征はここで終わる…予定だった。



■DETA…金盛丸 佐賀県唐津市鎮西町馬渡島452

 URL…http://www.q.turi.ne.jp/kinsei/