:ゆるめ屋ってなんだろな?…
:ねぇねぇ、ゆるめ屋さん。
犬をマッサージしてくれるって聞いたけど、
どんなことをしているのかな?…
痛いの?
楽しいの?
くすぐったいの?
よく分からないから、
直接 ゆるめ屋さんに
:ねぇねぇ、ゆるめ屋さん。
:はいはい、なんでしょう?
:ゆるめ屋って なんですか?
:ゆるめ屋はね、
「ゆるめる」ことが大好きで、それを提供している人のことだよ。
あのね、
私が尊敬している喜多川泰さんという
学習塾の経営者でご自身も先生である方がいらっしゃるのだけど、
その喜多川泰さんが書かれた
「手紙屋」という本に感銘を受けてね、
私も自分がやることを表して
「○○屋」って呼びたかったの
それで、
私が得意なことは「ゆるめる」ことだったから「ゆるめ屋」ってネーミングにしようと思ったんだ。
花屋さんにはお花があって、
本屋さんには本があるでしょう。
ゆるめ屋には「ゆるめる」があるんだよ。
:
花や本はわかるけど、
「ゆるめる」って 一体どんなものなの?
:う〜ん
どんなものって聞かれると説明が難しいな。
体と心の感覚的なもので、目には見えないからね。
私の場合は音や香りを使ったり、直接触れたり揺らしたりしてリラックスに導く行為のことを「ゆるめる」と言っているけどね、
「ゆるめる」ってことは
「緩む」という結果を期待するわけでね。
物だったら、力を加えたり伸ばしたりと物理的に解したり柔らかくしたりすればいいんだろうけど、
ゆるめ屋が扱っているのは心もある生身の肉体だからね。
物(体)の方だけ無理矢理押したり引っ張ったりしても残念ながら緩めたことにならないんだよ。
心の部分もしっかりと緩めていくことが肝心だと思っているの。
:ふ〜ん。そうなんだ。
なんだかよくは分からないけど、
とにかく痛いことをされるわけじゃないんだね。
:そうだよ。
君たちが痛がったり、嫌がったりすることなんて1つもしないよ。
そもそも「ゆるめる」って言葉の由来はさ
「ゆるす」っていう言葉から来ているからね、
「ゆるめる」っていうのは
全部受け入れて認めるってことだと思っているんだ。
今ある問題も、状況も症状も
ぜーんぶまとめて 大好きだよって伝えるの。
だからね、
君にとっての最高の「ゆるめ屋」は
本当は君の家族なんだよ。
君のこと、誰よりも知っているし
一番に愛してくれているでしょう
:うん、そうだね。
知らない人にやられるより
ママにやってもらった方が嬉しいよ。
なんかさ、人間の赤ちゃんが
ママにしてもらうマッサージみたいだね
:そうか。
そうだね、ベビーマッサージに似ているのかもしれないね