私、ゆるめ屋は

犬のお仕事を専業とする前
 
エステティシャンやセラピストとして
人へのマッサージを15年ほどやっていました。
 
 
仕事柄、骨格補正やフェイシャル(美顔術)などにも携わってきましたが、
 
 
何と言っても自分の得意分野はボディマッサージで、その中でも特に思い入れのあったものは
  
「痩身ケア」でした。
 
 
 
私自身がかなりのぽっちゃり体型(可愛く言えばにやり)だったことや、
 
 
ダイエットをすればするほど太っていくという不思議体質だったため、「痩せたい」のに「自分の力では痩せることができない」というお客様の気持ちが誰よりも理解できました。
 
 
 
過去を遡ると、
学生時代は本屋で見つけたダイエット本を片っ端から読み漁り
サウナスーツを着て家中を無駄に動き回り
通販でダイエット器具を購入してみたり…
と、痩せることが頭と生活の大半を占めていたものです
 
 
そして、解剖生理学や食べ物についても学び
栄養士の資格を取り、その流れで病院に職を得ました。
 
 
 
知識は どんどん膨れ上がっていくのに…
 
 
 
のに…
 
 
 
のに……
 
 
 
何故かますます肥えていく体もやもや
 
 
チーンチーンチーン
 
 
 
 
就職して数年後、
働いて貯めた少しばかりのお金を元手に100万円のローンを組み、痩身エステに通い始めました。
 
 
カウンセラーさんの
「絶対に痩せさせます!」の言葉を信じて。
 
 
 
 
しかし  結論から言うと、
 
この時のエステケアでは、半年間真面目に通ったものの 1キロ・1センチたりとも痩せることができませんでした。(5年ローンだけが残ったドクロヒー
 
 
今でこそ怖いと思いますが、
セルライトを潰すという痛いマシンで
太ももや二の腕をゴリゴリやられ
 
 
「当社オリジナル」という
これまた拷問か⁉︎  というくらいの
痛いマッサージを受け
 
 
帰る頃にはいつもヘトヘトになったものですぼけー汗
 
 
 
 
 
しかし
 
 
そのファーストエステでの苦い経験が
自らをエステティシャンへと導くきっかけとなりました。
 
 
そのエステは みんな痩せているエステティシャンばかりでした。
契約を結ぶ時こそ優しくされましたが、入会した後はトリートメントも接客対応も毎回かなりのドSっぷり。
 
 
なんだか デ〇 というだけでいつも見下されてバカにされているような感じがしました。
(当時はこういうエステも多かったです)
 
 
 
私だったら…
お客様にもっと優しくしてあげるのに、、、
 
 
私だったら…
もっと食事のアドバイスなんかもちゃんとしてあげるのに、、、
 
 
〇ブの私だからこそ
お客様の気持ちに深く寄り添うことができるんじゃないかぁ真顔
 
 
だったら、
 
Meがエステティシャンになれば良いんじゃない!?
 
と。
遂にエステシャンになることを決意。
 
 
 
それからの行動は早かったですDASH!DASH!
 
 
とらばーゆでエステティシャンの求人を探し
 
1番大きな広告を出していた
大手エステティックサロンに書類を送り
 
一次面接、二次面接と無事に通過。
 
 
中途採用で応募倍率10倍の狭き門をまんまとくぐり抜けることに成功しました
 
 
恐らく、栄養士の資格が有ったことと
自身もエステに100万円以上かけたという心意気が、見た目の太さを超えて大きく評価してもらえたんだと思います
 
 
 
その大手エステサロンでは
エステティックの技術や接客の極意など
様々なことを学び
日々トレーニングを受けさせて頂きましたが、
 
売上に対するプレッシャーがかなりの重荷で
志半ばで  心がポキっと折れ汗汗汗
残念ながら石の上にも三年と持たず辞めてしまいましたえーん
 

 
しかし  その後に拾って頂いたサロンの社長の考えは  大手サロンとは全く違い、
 
 
「お客様を喜ばせれば売上は自然と立つものだから、売らんかなの営業は絶対にしてはいけない」
 
 
という方針だったので、
そこで本腰を入れ 本当の顧客満足について、そして施術の質を追求させて頂く事ができました
 
しかも、まだ入社間もない私にバリニーズマッサージを学ぶ海外研修に参加する機会も与えて下さいました。
 
 
当時、
日本ではエステブーム、マッサージブームが到来していましたが、ブームが先行し様々なトラブルが発生していることも事実でした。
 
 
医療従事者でもないのに、
「〇〇が治る」と謳っていたり
「骨の歪みを正す」とか、
「痛いのその先に効果が有る」と言って
アザができるほどの強いマッサージをしたり…
 
 
とにかく、サロンが増えれば増えるほど
生き残りをかけて
宣伝も施術も過激になっているようでした。
 
 
しかし、バリ島で感じたマッサージに対する位置づけはもっとニュートラルなものでした。
 
 
価格も日本みたいに高くはなく、
(旅行客相手のお店は日本並みに高かったけど)
誰もが、ちょっと体調が優れない時などにサロンへ足を運んだり自宅にセラピストを呼んだりしてマッサージを受けることができる。
バリでは、〝いつもの生活に当たり前のようにマッサージが存在している〟といった印象を受けました。
 
 
私達が、現地セラピストから指導を受けたバリニーズマッサージは、心地よい音と優しい香りと暖かい手で施されるタッチが融合した  とろけてしまうくらいの気持ち良いマッサージです。
 
それなのに1つ1つの手技には、どの筋肉や神経にアプローチをかけているのかという明確な意思がありました。
 
 
受け手側はうっとりと感覚を満たし
快楽の海を漂っているだけなのに、
施術後には不思議なくらい体が軽くなっているキラキラ
 
 
あぁ照れ   こんなにも気持ちが良くて癒されてキレイにもなれるマッサージがこの世の中に存在していたなんて!!
と、とても感動しました。
(教えて下さったセラピストさんは、王様への施術も認められている凄腕の方でした)
 
 
 
日本へ戻った後、スタッフ達と
いかに現地セラピストのようにマッサージで至福を感じてもらえるのかを日々研究しまくりました。
 
 
相モデルでやってやられては体の反応を確認し、
自分が感動したあの体感覚に1ミリでも近づけるように練習を重ねました。
 
 
 
 
すると、、、どうでしょうびっくりハッ
 
 
 
気付いたらみるみると自分の体が細くなっていたではありませんか!!
 
 
あんなに痛いマシンやマッサージに耐えていた時には全く微動だにしなかった脂肪が、
 
どんどんと落ちていくではありませんか!!
 
 
 
今でこそ、それはもう
「痩せる法則」と呼んでもいいほど当たり前の話なんですが、
 
 
ダイエットに対して、努力・根性・忍耐が全てだと考えていたあの頃は信じられない嬉しい結果でした。
 
 
 
考えてみれば、努力・根性・忍耐って、
どれも体が固くなることですよね。
 
 
体はちゃんと分かっています。
固くなっている時=ストレスを感じている時は、外部の敵から身を守るために脂肪のクッションが必要だということを。
 
 
固くなっている体に
さらに固くするような外的ストレス(痛みを伴うマッサージ)や精神的ストレス(食うな!走れ!)を与えたら体液の巡りも悪くなるし、
そりぁ  いつまで経ってもクッションは手放せないでしょう。
 
 
だから、
もうクッションが必要無いのであれば
「北風と太陽」の童話のように
どんどん体と心に優しくしてあげればいい。
要らないと体が判断したのなら、ほうっておいても脂肪は落ちていくのだから
 



 
マッサージの手技が安定してきてからは
お客様の体の状態を手で確認しながらも 呼吸を読むことに集中しました。
 
 
お客様の呼吸を感じ、自分の呼吸を同調させていくとお客様との一体感を覚えてきます。
 
 
すると、
 
「あ、今  緩んだ!」
 
という瞬間を感じたりします。
 
 
 
その「緩んだ!」というのはまず呼吸が先で
筋肉(体)の緩みはそれからなんですが、
 
 
呼吸が緩めば
体は自ずと緩んでくることが分かりました。
 
 
お客様が『不快』と感じている時には
呼吸は決して緩みません。
 
 
『快』と感じた時に自然と発してしまう呼吸、
 
それは、
 
 
ふぁ 
 
 
という、なんとも言えない溜息のような
温泉に浸かって思わず出てしまうような、
トイレをギリギリまで我慢して
やっと座れた時のような、
 
 
そんな 呼気 (こき)です。
 
 

 
そしてこれは 逆も然りで、
お客様と一体となっている状態で
自分のリラックスした呼吸を伝えていくと
その呼吸がお客様の呼吸と同調していきます。

だから施術する側は常にリラックスしていないといけません。
 
 
よくセラピストの中でも、
「施術をしたお客様から悪いものをもらった〜
体がだるくなっちゃった〜」
なんてことを言ったりする人もいますが、
 
あれは自分の中のネガティブとお客様のネガティブが同調した結果なんじゃないかなと思います。
自分が強く出しているエネルギーと相手のエネルギーは共鳴し合うものだから。


長くなったので、次回に続きます。てへぺろ
 
 
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↑「北風」ではなく、「太陽」を意識するようになった結果、私自身 もう10年以上ダイエットや大きな不調とは無縁の世界に住んでいます。
 
  
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