ムダじゃムダじゃと常に唱えていたのはムーミンに登場したジャコウネズミ氏
彼のそのムダ哲学にかかればすべてがムダになってしまう
突き詰めて考えればそれも確かに一理あるとも思えなくもない
しかしだ
世の中にはムダと思われるモノは実は溢れていてこのところ散々に言われる不要不急などもそうだ
これを唱えれば不要不急なモノはすべてムダにも思える
しかし実際には不要不急としてムダとされたモノは実はムダでは無かったと言うのもよく分かった
身近なとこで言えば、ネコ
ネコなんてのは何の役にも立たないしそれこそ猫の手も借りたいと思っても貸してくれないどころか邪魔をされるのが関の山であるしさらには大メシ喰らいだし日々の行動は好き勝手で何ひとつ人間の思うようには動いてくれないしあとはひたすら寝ているだけ
思えばこれほどにムダなモノは無い
それでも人はネコを飼う
常に世の中に必要である事を求められて役に立たないものは排除されるような状況に身をおいている我々人間とは対極にあると言っていいネコはそうして日々必死になってあくせくしている人間の生活とのバランスを取ってくれているのかも知れない
そう思えば世の中に存在する一見ムダと思えるモノにもムダであってムダで無い何かしらの存在意義ってものがあるのかもなぁとも思えてくる
ムダなモノ…ムダなモノ…これも考え過ぎると…
災害は?犯罪は?難病は?戦争は?ムダじゃない?
いやこれ以上難しいことを今ここで考えるのはそれこそムダってもんだ
そもそもネコと同列で考えるもんでもない
そしてボンクラな私は今日もムダな思考に一日を浪費するのである