私のブログをお読みの方々は気づいていらっしゃるだろうが、私は一見ドライでしっかり者に見えて、実は人一倍愛に飢えていて、かまってちゃんで淋しがり屋で承認欲求が強くて、甘えるのが下手だけど他人への依存心が強い。
けど一方で、束縛されるのを嫌い、一人で自由に行動したいという気持ちも強い。
私は、姉、兄、私、妹という、4人きょうだいの中間子だ。
姉は長女、兄は長男&唯一の男子で家督を継ぐ者、妹は末っ子で、それぞれ特別な存在だが、私だけは特別なものが何もない。
そして他のきょうだいと比べて器量も良くなく、スポーツもできず、芸術的な才能もなく、取り柄というものが何もなかった。
さらに子供の頃から人付き合いが苦手で、学校でも浮いている存在で、親やきょうだいからしたら恥ずかしい身内と化していった。
姉・兄と私は歳が離れていたのであまり比較してどうこうとは思わなかったが、妹と私は年子で、親にも可愛がられ誰からも好かれた妹と比べて自分が惨めになった。
唯一、私は勉強は人並みにできた(優秀というほどではない)ので、親はせめてそこで頑張れと、私に本を買い与えた。
(でも、親が買った本はほとんど読まず、漫画ばかり読んでいた。)
中学に入ると、私は親の前では勉強しているフリをして、学校での悩みも親に隠し、とにかく親に迷惑な子供だと思われないように振る舞うようになった。
しかし人付き合いがうまくできないまま中学、高校、大学、社会人と進み、当然異性にもモテず、結婚も諦めていた。
誰にも頼らず一人で生きていくしかないし、一人で生きた方が気楽だと思い始め、他人と距離を取って生きていたが、その反面、本当はずっと誰かに認めてもらって甘えたかったのだと思う。
そんな時、夫と出会った。
夫は二人きょうだいの長男で、包容力があったが、親からかなりプレッシャーをかけられていたようで、自由を求めていたようだ。
そして、人付き合いが上手に見えて厭世家だったり、誰にも好かれるタイプだったがどこかドライな部分もあり、夫の光と影のうち、影の部分に私は惹かれた。
そんな明るさと暗さを両方持っていた夫だったからこそ、私のような誰にも相手にされない変わった女を面白がって受け入れてくれたのだと思う。
私は夫と出会って結婚して、それまで誰にも吐き出さず我慢してきたものを夫に吐き出し、私は本当の私をさらけ出すことができた。
私は夫に甘えて依存して、誰からももらえなかったものを貪るように夫に求め続けていた。
でも、そのバチが当たったのか、大切な夫はいなくなってしまった。
そして、夫と出会う前は誰からも愛されないのが当たり前だと諦めていて孤独に慣れていたはずなのに、なまじ夫と出会って愛の味を知ってしまったせいで、愛し愛される存在がいなくなってしまったのが耐えられなくなっている。
私はいつからそんなに愛に貪欲になってしまったのか?
私のような者が夫と出会い、四半世紀の間だけでも幸せな人生を送ることができただけでも感謝すべきではないのか?
でも、本当は人一倍愛に飢えていた私は、夫という大切な存在をうしない、二度と手に入らないものを渇望し続け苦しんでいる。
もう一生、夫といた時のような満ち足りた気持ちにはなれないと思うと、生きていくのが辛い。
夫をうしない自分の人生も終わったと思ったのだから、いっそ違う自分に生まれ変わった気持ちになって、おまけの人生だと思って気楽に生きればいいのに。
ところで、さんざん私のこの面倒くさい性格を真ん中っ子であるせいと書いてしまった(真ん中っ子の皆さん、すみません)が、実際、真ん中っ子って、どういう特徴があるのだろう?
と思って、ネットで調べてみた。
・「居場所がない」と感じる
・「親を困らせてはいけない」と自分を抑える
・「誰も私のことをわかってくれない」という寂しさを抱える
というのは、私に関しては当てはまる。
しかし、色々調べてみると、長子や末っ子と比べて多種多様な特徴があるのが真ん中っ子のようで、その特徴を一言では言い表せないようだ。
私自身、自立心が強い反面、依存心が強い部分もあったりと、相反する性質が共存していたりして、自分でも自分が何なのかわからなくなる時がある。
何を考えているのかわからず、周りからは変人扱いされることもある。
(全ての真ん中っ子が変人という訳ではありません。真ん中っ子の皆様、改めてすみません)
こんな私を受け入れてくれたのは夫だけだったが、その夫がいなくなってしまった今、私を受け入れてあげられるのは私自身しかいない。
どんな自分でも、自分が受け入れてあげるしかないのだ。
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おまけ
〈朗報〉中間子はリーダーシップがある人が多い
日本の歴代内閣総理大臣の最大派閥は中間子で、中間子総理は長期政権が多い。
また、歴代米国大統領の52%が中間子なのだそう。
少子化が進み、中間子は貴重な存在になっているらしい。
真ん中っ子の皆さま、生きづらさを感じることもあるかも知れませんが、頑張って生きていきましょう!
