今年もお盆の時期になった。
何回も同じことを書いて恐縮だが、私の家には、夫の実家から引き継いだ古くて大きい仏壇があり、そこに夫や夫の両親、祖父母、叔父の位牌が置かれている。
今後、私一人で管理していける自信もないし、もし私に何かあったら残された人は処分に困るだろうと思うと、仏壇も位牌も弔い上げして、手元には残さない方がいい気がしてきた。
先日そのことを義理の弟(夫の実弟)に伝えたところ、私の良いようにして構わないと言われたので、いずれ仏壇も位牌も弔い上げをすることになると思う。
仏壇の前にお供えの物を並べてご先祖を迎えるお盆も、今年が最後になるかもしれない。
そう考えると、やっぱり仏壇や位牌を手放すのは心苦しいし、淋しい気もする。
かと言って、昔ながらの大きな仏壇と、ずらっと並んだ黒い漆塗りの位牌は、一人暮らしの狭い我が家では威圧感がありすぎる。
そして、夫の黒黒とした位牌を見つめていると、
「夫はもうこの世にいないということを受け入れろ」
と仏様に言われている気がして、どうしても今の位牌に親しみを持つことができず、夫の魂がこの中にあるとは思えない自分がいる。
流れで夫の位牌もご先祖と同じ形のものにせざるを得なかったのだが、今からでも、もっと親しみやすいデザインのものに作り替えてもいいのだろうか?
そう思って調べてみたら、このようなものがあった。
これなら親しみのあるデザインで、枕元にも置けるし、旅行にも持っていけそうだ。
また、ご先祖の位牌を繰り出し位牌にまとめるのなら、こういうものもあるようだ。
本来は、三十三回忌や五十回忌が過ぎてから、位牌をお寺に収めるか、繰り出し位牌にまとめるなどするべきなのかもしれない。
でも、夫の位牌も含め、まだ三十三回忌が先となる位牌が何個かあり、それだけでも手元に置くとなると、新たな仏壇が必要となってしまう。
今は三十三回忌を待たずに弔い上げをする家もあるようなので、お坊さんには置き場がないと説明して、夫も含めて繰り出し位牌にまとめてもいいのかなと思っている。
ちなみに、色々調べていたら、こんなものまであった。
パソコンやスマホ、タブレットでいつでもお参りできるインターネット上の仏壇があるのだそう。
(ここまで来ると、もはや仏壇の意味は何なんだろうか?と思わなくもないが、、、)
今は故人の弔い方も多種多様で、形に縛られる必要はないのだと思う。
ただ、何かしら手を合わせて故人へ思いを馳せる対象はあった方がいい気がする。
調べてみると色々なものがあるので、どういう形にするか、もう少し考えてみようと思う。