私の夫の母(義理の母)は、結婚前に亡くなっていますが、膵臓癌で、発覚した時は黄疸が出て、既に手の施しようがなく、入院して1カ月で亡くなったそうです。今から25年前です。

また、義理の父は13年前に肝臓癌で、やはり入院して1カ月で亡くなりました。 

なので、去年の10月に夫が膵臓癌しかも肝転移のステージ4bであることが発覚し、黄疸が出た時は、正直、もって1カ月だと思ってました。 

しかし、癌の治療は格段に進んでいます。 

昔は黄疸が出たら終わりというイメージがありましたが、胆汁を通すステントという管を入れれば胆汁が普通に流れるようになり黄疸は消えます。

腫瘍が大きくなって十二指腸が押されて流れが悪くなっても、やはりステントを通せば食事がてきます。

夫の場合、抗がん剤治療しか選択肢がありませんでしたが、一時はかなり腫瘍も小さくなり、普通に生活して、たまにお酒なども飲んでました。夫の場合は食べることはできたので、癌発覚前よりむしろ太っていたぐらいでした。

抗がん剤の種類を変えた後は、効き目がなく、癌は加速していきましたが、それでも2カ月前までは普通に食事してました。痛みも出つつありましたが、痛み止めを飲めばおさまっていたようです。

 抗がん剤は副作用が酷いし、正常な細胞まで破壊してしまうので、やらない方がいいという意見もあります。しかし、副作用に関しては、最新の抗がん剤はそこまで強く出ない場合もあります。 

今の治療は、ただ延命するのではなく、QOL(クオリティオブライフ=生活の質)の向上が重視されており、なるべく普通に生活できるようにしています。1回目の抗がん剤治療は入院ですが、あとは通院です。 夫は休職しましたが、抗がん剤治療をしながら普通に働いている人もたくさんいるそうです。

同じ癌でも手術で摘出できたり、治しやすい癌と、そうでない癌があるのは事実です。

膵臓癌は見つかった時点で他に転移していることが多く、手術ができないと言われると、絶望的になるかもしれません。でも、他の癌だとして、その時は手術で摘出できたとしても、再発の可能性はあります。 結局、何の癌のステージいくつだから治る、治らないというものでもないようです。
もっと言えば、人間の死因は癌だけではありませんし。

癌に関しては、これからもっと治療法が進歩していくと思います。

また、抗がん剤治療などの標準治療以外にも、色々な治療法もあるようです。

私の夫の場合、抗がん剤治療などのいわゆる標準治療はもうできませんが、丸山ワクチンを打っています。それで延命できるかはわかりません。

でも、もし丸山ワクチンで延命ができれば、そのうち新しい治療法が出てくるかも知れません。

覚悟はしていますが、一方でまだ諦めていません。少しでも生き延びて、新しい治療を受け、まさかの復活という、逆転満塁ホームランを放ち、医者を見返してやりたいです。