癌になった本人が一番辛いけど、その家族も同じくらい辛い。「癌患者の家族は第二の患者」とも言われています。 

私のブログを読んだ方の中には、患者様ご本人、患者様のご家族、あるいは知り合いに患者がいるとか、全然関係ない方もいるかもしれません。

 もし患者様ご本人だとしたら、「この辛さがわかるの?本人は何倍も辛いんだから、家族が辛いなんて甘すぎじゃない?」とお思いかもしれません。あるいは「自分のせいでそんなに家族に負担をかけてしまっているのか」と思ってしまうかもしれません。いづれにせよ、不快な思いをさせてしまって申し訳ないです。

 でも、もし患者様のご家族の方でご覧になっている方がいたら、「私のように弱音を吐いていいんだよ」、と言ってあげたいです。

 また、お知り合いに癌になった人がいる場合、どの程度の親密度なのかにもよりますが、ご本人はともかく、ご家族もいたわってあげて欲しいです。ただ、癌患者やその家族へどう言葉をかけるかは、非常にデリケートな問題なので、無理に色々言わない方がいいと思います。

 励ますつもりで、ご家族に向かって「本人が一番辛いんだから、家族のあなたがしっかりしないでどうするの?」と言うのは、キツいです。まあ、その人との関係や病状にもよりますが。 

今は、癌の治療を行なっている病院であれば、緩和ケアの相談窓口があると思います。治療だけでなく、メンタルのケアや経済面の相談もでき、患者本人だけでなく、家族のケアもしてくれると思います。

 とは言え、本人を差し置いて家族である私だけメンタルケアしてもらうのも気が引けたので、私の場合は、別の診療内科で薬をもらっています。 

しかし、もし癌患者ご本人様やご家族が私のブログをお読みになっているなら、積極的にこういう窓口を利用して、精神的な負担を減らすことをお勧めします。 

あと、私の夫の場合はもう永くないと思われ、それ故にネガティブなことばっかり書いてしまいましたが、「膵臓癌ステージ4bは助からないんだ」と思わないでください。医者でも何でもないので無責任なことは言えませんが、同じ膵臓癌のステージ4bでも、人によって全然違うと思います。


一つ言えるのは、癌を告知された時は絶望感に陥っても、前向きに考え、「絶対生き延びてやる」という気持ちを持つことが重要だということです。「病は気から」です。