今の病院は家から一番近いので、癌が発覚してからずっと通っています。抗がん剤治療しか方法がなければ、どの病院でも同じだと思ったので。
ギリギリまで通院で治療を続けて、最期は在宅訪問看護かホスピスと思っていましたが、今からではホスピスは間に合わないし、かと言って在宅で看るにも色々準備しなくてはなりません。
主治医にソーシャルワーカーに相談したいと伝えたのに、ほったらかしだったので、今後どうすればいいのか泣きついたら、ようやくソーシャルワーカーに取り次いでくれました。
病室は個室ですが狭く汚いです。床も汚れていますが、掃除してる様子もありません。オムツ換えの時も、食事用のテーブルや付き添い用の椅子に汚れたオムツを置かれています。
藁にもすがる思いで丸山ワクチンを打ってもらっていますが、それも忘れられていて、私が言ったら慌てて打ってました。
主治医も看護師も忙しい中一所懸命やってくれてるとは分かりつつも、もう助からない患者だから雑に扱われているんじゃないかと感じてしまいます。助からない患者はお荷物でしかないと思っているんじゃないか。私の被害妄想なのは分かっているんですか。
夫は少し前、もう入院したくないと言ってました。本当はずっと前から通院もきついし、かと言入院しても雑に扱われるのが分かっていたんでしょう。痛みも日に日に酷くなり、辛かったんだと思います。
結局、もっと早くホスピスの申し込みをしたり、そもそも癌が発覚した時点でセカンドオピニオンを受けて、病院を変えることもできたのに対応が遅くなった私のせいで、こんなことになってしまいました。どうしてもっと早く夫にとって良い方策を取ってあげられなかったんだろう。
ちなみに、セカンドオピニオンは最初の抗がん剤が効かなくなって薬を変える時に受けましたが、結局病院は変えませんでした。でも、その後は、セカンドオピニオン通りに主治医が治療を進めていました。今思えば、どうせ助からないんだから、セカンドオピニオン通りに治療しとけば私が納得するだろうと考えていたのかなと疑心暗鬼です。
世間はクリスマスで楽しそうなのに、夫と私だけが見放されているように感じていたところ、イブの夜、病院の外でおそらく市民サークルの方々がクリスマスソングを歌ってくれていました。それを聴いて、夫に見られないように泣きました。
病院が古くて空調も快適とは言えず、付き添いで連日病院に泊まっていたら、鼻と喉をやられて私も今フラフラな状態です。
いっそ私が死んで、私の命を夫に授けて夫を生かすことができたらいいのにと思います。
どうせ私が生きていたって誰も喜ばないのだから。